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職場を静かにやめていくこと

入社してまもない社員が静かにやめていくことが話題になっています。
気持ちはわかります。
これをマッチング・ミス、あるいは社員のわがまま、未熟とするのは簡単すぎる気がします。また、私も細かい状況がわからなくて、あくまでも憶測でしか語れないのですが、なにか良い解決がないかと思案するところです。
もし、人材マネージメントを積極的に行って、入社時から仕事意識を高めていれば、状況は変わったのかと考えてしまいます。
人材マネージメント、人材育成は、現代のビジネスで強く唱えられているようですが、実際には100人以下の事業所では人事部門さえないというのが実情で人材育成の方法も明確でなく、担当者もいないようです。
反面、入社時には安易に採用を行っているということも聞いています。企業も社員も互いに業務に対する共通認識もないまま、OJT(業務上での訓練)で社員教育を進めているようです。
もちろん黙って辞めていくのは、まずいですね。しかし、はたらくことやそれに合わせて生活することが身についていないのは、若者にとって特別なことではない気もします。
大学までの授業でも、ただ出席するだけの学生も多い。その人たちに自分から仕事を進めるということはかなり困難なのもわかります。質問も意見も言わないで、ずっと過ごしてきた人たちです。悪い子ではありません。親や学校の職員くらいしか大人と接したことがないのです。
仕事がつらいというよりも、それまで経験したことがない世界でどうしてよいかわからないのかもしれません。
彼らは静かに職場を離れるしかないのでしょうか。

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