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冬の花火と中城ふみ子

ベストセラー「有夫恋」(時実新子著)の出会いから川柳を始めた私

では短歌は?

これも一冊の本との出会いがきっかけだった

冬の花火 (集英社文庫)

https://www.amazon.co.jp/dp/4087466299/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_b9PMFb6RTVB41?_encoding=UTF8&psc=1
作者は渡辺淳一

映画化された「失楽園」「愛の流刑地」など道徳なんか何処かへ置き忘れた大人たちの恋愛小説作家として有名だ。

その一方で女性で初めて医者の国家資格を取得した荻野吟子や偉人ではなく金銭的性格破綻ダメダメ男の姿に注目した野口英世などの伝記小説も書いていて私はこちらの渡辺淳一が今でも好き

そんな渡辺淳一が冬の花火で主人公にしたのが
乳ガンで夭逝した歌人中城ふみ子

享年31歳

私はこの本を読むまで彼女の名も句も全く知らなかった

私が好きな彼女の句

冬の皺よせゐる海よ今少し生きて
己れの無慘を見むか

冬の皺にこころを射抜かれた遠い日の私

今回の記事を書くために久々に彼女の句集を本棚から取り出して読んでいる

歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。
って最後のシ者も言ってたっけ

https://www.amazon.co.jp/dp/4894533103/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_LYQMFbG7N8PEV
「美しき独断 中城ふみ子全句集」

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