2.年下男子タロウの音信不通

好いているセフレとの音信不通ほどつらいことはない。

恋焦がれて連絡がこないことに対して携帯を握りしめ、頻繁に通知をチェックしちゃうそんな乙女の心に反して、ビックリするくらい私の事を忘れて過ごしているのだろうというその事実が辛い。まぁ当たり前の話なんだが。弁えているが辛い。

かと言って相手に「何してるの?」「次いつ会おうね?」「今週末の予定は?」なんて気軽に聞ける関係でもない、むしろそんな事聞かれたら引くだろ?セフレ持ちの男性諸君。

自分の立場を痛いほど理解しているだけに全く連絡する理由が見つからない。でもそんな自分が嫌いだ。なぜかというと、音信不通と言っても、3.4日の話なのである。そんなめんどくせー女、嫌だって?私も自分に心底嫌気さしとるわい。

そもそも、なぜ音信不通が辛いのか考えてみた。先ほど言った通り、まずは自分の肥大化する想いに対して相手が全く私の事を考えていないのであろう、この感情差。ギャップである。なぜ、二人で楽しく同じ時間を過ごし、身体を重ねて快楽におぼれ、共有する時間は一緒なのにここまで感情に差が生まれるのだろうか。私の夢だったのか??はて・・・

そして、音信不通により相手の事が全く見えない不安感。全く見えないが知る術もないし知る立場じゃないまずその状況が辛い。タロウにとって私は何者にもなれない存在であり、私と過ごしている時以外のタロウの生活に、私は介入する事ができない。

冷静に分析して書いてるけど発狂しながら100メートル全速力で疾走したいほど辛い。

誰かと楽しんでいても、それが男でも女でも。家にいて暇、だけど私と会うという選択肢はないこと。どれをとっても辛い。

ちなみに、この辛さは曖昧な関係だからこそで、相手にとっての彼女というちゃんとした立場にあり、ざっくりとした予定さえわかっていれば、港女子の名に相応しく心穏やかにいられる。それより後退して友達になってしまえば、逆にただの友達として予定を聞く事もできる。

セフレは身体こそ近いが、行動は制限されるし我慢も多い。それでも好きだし、関係をハッキリさせてしまって自分からピリオドを打ちたくもないのでこの状況を受け入れるしかない。しかし辛い、でも我慢するしかない、でも辛い、でも我慢(まじでこのループを何回も繰り替えす。禅問答か?その先にあるのは悟りか?)

他の誰とよろしくやっていても何も言えない。男性は体を手に入れるというミッションが完了しており、それ以上をクエストする必要がないからそのままでもいいと思っている。

タロウに一度聞いた事がある。「付き合う、付き合わないの違いはなにか?」

答えは「告白され、付き合いたい、と言われたから付き合った。付き合わないと今までの関係(友達関係)が崩れると思った」というではないか。でも、それはたぶんただ今までの経験を遡って言っているだけであり、私にそれを求めているわけではないのはわかる。

現に彼女いない中で楽しく過ごしていると周りに話していると私に伝えてきた。彼女でないのはちゃんと私も認識している。が辛い。彼女なんて全くいらないという気持ちが、私を彼女にするつもりが微塵もないという事実が痛いほど伝わってきて辛い。辛すぎる。心痛すぎて死にそう。心臓外に出して楽になれないだろうか。脳からタロウの記憶を外に出して少し忘れさせてくれはしないだろうか。

私がもう少し相手に対し、イケイケドンドンできる性格なのだとしたら、上記の発言を聞いて「じゃあ付き合って!好きだから!」と迫ったりできるのだろうか?でも私にはできない。

想像してしまうのだ。

「今までの関係が崩れそう」だから「付き合う」として

私と「付き合わない」という選択肢を選んだ時のタロウは「今までの関係が崩れてもいい。元に戻らなくても、よしんば縁が切れても嫌われても(どうでも)いい」という答えになる。

もしその選択肢を彼が選び、私との関係を解消する事になったら。

今度こそ私の心は深い深いミゾに落ちていく。

そのミゾの深さたるやマリアナ海溝も顔負けの深さ。マントル突き抜けその先はブラジル・・・・

突っ切ったその先に光が見えるのだろうか?

しかし、今ブラジルに行ったら光が見えるどころかコロナで死にかねない。八方塞がりすぎる。宇宙へ飛び立つか?

発狂しそうなほどつらいが、連絡がくるのを微かな希望として待つとしよう。本当に辛い。このnoteだけで何回辛いと書いたか。

でもいいのだ。これは私だけのnoteなのだ。誰か同じ思いを抱く人が共感してくれたり、私だけじゃないんだ・・・と支えになったり、

セフレという曖昧な関係に甘んじているけしからん男にちょっとした罪悪感が芽生えたりすればいい。しないか。けしからんやつに罪悪感などないか。(遠い目)

セフレに恋焦がれる女子諸君と肩を組み、抱き合い、涙を流して傷を舐めあいたいそんな夜だ。

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