コラム 就活の早期化


はじめに

就活の意識がまだない、焦りを感じない、という就活生へ向けて執筆しました。

少しでも就活のモチベーションに繋がればうれしく思います。


筆者:しくじり先生(男/工学部/社会環境工学科/建設業界/建設コンサル)



就活はもう始まっている

まずはこちらの記事をご覧ください。



 23卒生の就活状況としては、4月1日時点で半分近くが内定を持っていました。
 
 どうでしょう?多いですか少ないですか?

 4月1日までに内定ということは、それ以前にESや面接が行われているということです。

 そうすると、その対策もそれ以前に終わらせていなければいけません。

 どんどん逆算していってみてください。

 就活の開始時期は、いつからだと思いますか?


 既に10月になっています。

 悠長に考えていられる時期ではありませんね。

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(就活生の心理状況)

 もしかして、就活浪人が視野に入ってますか?

 現実では、新卒しかとらない業界や企業もあります。

 内定率は新卒の半分にまで落ちます。

 そしていわゆる「ホワイト企業」は離職率も低いことが多いので、転職など中途入社の枠も必然的に狭くなるでしょう。

 総合商社に内定承諾した東大生の友人がいます。

 「学歴フィルターはある企業もあるが、選考序盤でのみで、そこからは学歴ではなく面接などの部分の評価で決まる。だから東大生でも就活で苦戦する人がいる。」

 そう言っていました。

 学歴は、思ったほど影響はしていません。

 ただ、早期内定する人たちには共通点があります。

 ➀首都圏 ➁高学歴 ➂前向きで成長意欲が高く、行動的

 こんな特徴の人たちです。

 就活の動き始めが3年の夏以前の人が多いのです。

 必然的に、就活経験値や情報の量・質といったアドバンテージがあります。

 多くは、高学歴が選考に直接影響しているのではありません。

 高学歴の人のほうが、就活の意識が高く、その分アドバンテージがあるのです。

 それが、「高学歴だからいい企業に入れる」というジンクスのロジックです。


就活しくじり体験

 ここで私の➀就活履歴と、➁就活中のモチベーショングラフを見てみましょう(笑)


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図➀;就活履歴

 なんと就活開始時期が3月です。採用情報解禁の時期である3月を真に受けてしまい、大きく出遅れました。

 ちなみに当時は出遅れたなど到底思っていませんでした。

 本選考開始時期に、ES添削や面接練習を始めて間に合うのでしょうか。

 ほかの就活生と比べ、相対的に就活レベルはかなり低い状態です。

 昨年は卒業研究をかなり頑張ったので(実は留年というハンデ持ちです)

その自負もあり、かなり就活をなめていました。

 その自身もすぐに「不採用」通知で打ち砕かれることになります。

 もともと研究内容と似た事業をしている2社しかESを出さなかったのでかなり焦りました。

 しかも不幸なのが、最終選考まで進んでいたので5月中旬の時点でかなり内定者気分でした。

 しかし、5月末に不採用通知が来て、一気に青ざめました。

 就職留年が頭をよぎりました。

 就活中のモチベーショングラフで言うと、モチベといいメンタルといい底辺です。

超絶バットコンディションでした。

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図➁;就活中のモチベーショングラフ

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(私の心理状況)


 しかし、季節は6月に差し掛かる頃。落ち込んでいる暇はありません。

 なぜ落ちたのか、何が足りなかったのかめちゃくちゃ考えました。

 そして今できることを、すべきことを、頭をフル回転して考えました。

 もう一度、自己分析しました。

 研究室の先生にES添削を10往復くらいしてもらいました。

 キャリア支援課の方にひたすら面接練習してもらいました。

 先輩にお願いし、就活の軸に関して、業界絞りの考え方についての面談を何日も何時間もしてもらいました。

 私の就活に対する意識は、180度変わりました。

 とにかく、自分のできることを精一杯しました。

 就活をもっと早く始めていたら、、、、

 そんなことを考えて眠れない夜が何日あったことか。

まさか自分が就活で苦労するとか思ってもいませんでした。

 理系だしすぐ内定出るでしょ。売り手市場でしょ?楽して内定取れそうだな。

 自分の適性や将来のキャリアアップのことなど微塵も考えていませんでした。

 しかし、第一志望の企業に不採用通知を受けた時から、そのことを真剣に考え始めました。

 最終的に、自分の就活の軸に照らし合わせた企業を見ていると

 ほとんどが採用を締め切っていました。

 特に業界トップの会社は4月の早期選考で23卒の募集を締め切っていました。

 しかし、なぜか諦めませんでした。

 この企業で働いているイメージができるようになっていました。

 活躍しているイメージが漠然とできていました。

 気づくとメールを打っていました。

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図➂;募集締め切り企業へのメール(ファーストコンタクト) 


今見ると杜撰な文章ですが、熱意は伝わったのだと思います。

建設コンサルでは売り上げが業界トップ5に入る企業です。

まさかこんなことがあるとは、今でも信じられません。

私一人のために選考をしてもらえました。

会社説明会(オンライン 企業3名)

適性検査(論作文 SPI)

一次面接(オンライン 企業3名)

最終面接(東京本社 企業6名)

 

 現在この会社から内定を頂き、今週に内定式と内定者懇談会を控えています。


いまどうするか

 就活で大事なのは、ESや面接で伝える経験エピソードのインパクトではありません。

 それらをアピールする力です。

 自分の将来にとことん向き合い、貴社(御社)じゃないとダメなんだと

心底思える企業を見つけましょう。

 そして、企業からも欲しいと思われる人材であるよう準備しましょう。

 そのためには、とことん対策すればいいのです。


 足りない能力を明確にし、養う努力をするのです。

 自己分析をするのです。イベントに参加して業界や企業を知るのです。

 すると就活が自信に繋がります。

 希望に繋がります。

 選ばれる側から、選ぶ側にシフトする。

 学生から社会人へステップアップする。

 そのシフトが成長であり、就活の本質なのです。

 
 
 




今回はここまでです!

読んでくれてありがとうございます!

以上



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