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草木萌動

枯れ木の時も暮れたなら
赤い蕾と陽の匂い
いくらか早い朝焼けに
胸は凍てつく寒々と

寂れた路地で黄昏て
草葉と遊び灯を点す
踏み潰された道端の
花を見つめて涙する

命は消える軽々と
地獄の様と同程度
生きていくとは、そんなもの
炭酸水の泡のよう

ただ生きるのも不甲斐ない
死んでいくのも恥ずかしい
救いとやらを求むのも
浅い呼吸を、今はただ

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