💊日焼け止め～紫外線対策を徹底しよう～

2023年5月18日 23:03

夏に向けて欠かせないアイテム、紫外線対策の『日焼け止め』。

だが、紫外線を何なのかを理解せずに、漠然と日焼け止めクリームを塗っている人も多いんじゃないかな？
この記事では、紫外線について、そして日焼け止めの注意すべき成分や剤形、効果的な使い方などを一気に解説していく。

これから暑くなっていく季節、正しい日焼け止めの使い方を知って、しっかりと紫外線対策をしていこうぜ💎

そもそも紫外線って何？

紫外線は３種類（UVA、UVB、UVC）ある。
UVAとUVBが地表に届いて問題になる。
ってことで、紫外線の**UVA**と**UVB**を解説していくぜー。

UVA

：生活紫外線とも呼ばれる。
UVAは、UVBより真皮まで到達する可能性がある。ガラスも通過するから、くもりや雨の日、室内でも注意が必要なんだぜ。
急激な作用は起こさないものの、メラノサイトを刺激してメラニンを生成したり、既存のメラニンを酸化させて日焼けさせる（すぐに黒くなる）。

<UVAのポイント>
●量が多い
●すぐに黒くなる
●肌の奥まで入り細胞にダメージを与える
→しわ、たるみの原因に（じわじわと皮膚の老化を進める）

UVB

：レジャー紫外線とも呼ばれる。
UVBは、表皮内でほとんど吸収され、真皮まではほとんど到達しない。
急激に作用し、皮膚を赤くして炎症を起こす、サンバーンが発生する。
（※サン（バー）ンは、UV（B）って覚えたら、わかりやすいかも）
赤みが引いた後に、メラニンが酸化されて黒くなる、サンタンが起こる。

<UVAのポイント>
●量は少ないが強力
●サンバーンの原因
●肌の表面で細胞を傷つける
→シミ、そばかすの原因に（肌表面の悩みの元）

勘違いしないでほしいのは、紫外線には良い働きもある。
例えば、殺菌作用だったり、ビタミンDの合成（カルシウムの吸収アップ）だ。

ただ、UVAにしろ、UVBにしろ…

浴びすぎると、どちらも美容の大敵となる。

せっかくだから、サンタンとサンバーンについても解説しておくね。

サンタンとサンバーン

どちらも日焼けの状態だけど、肌に与える影響は異なるよ。

サンタン
【原因】UVAとUVB
【どんな状態？】痛みはほとんどないが、皮膚が褐色に色づく日焼け
【特徴】サンタンを繰り返すとメラノサイトの数自体が増え、より肌は黒くなっていく

サンバーン
【原因】UVB
【どんな状態？】皮膚がやけどをしたように、赤くヒリヒリと痛む日焼け
【特徴】紫外線による皮膚のやけどであるため、ひどい場合は水ぶくれになることもある

プラスα

日焼けと皮膚がんの関係
サンバーン（原因はUVB)を起こすほどの日焼けは、DNA損傷もしちゃいます。よって皮膚がんの発生につながる可能性が高まる。

紫外線の影響は蓄積されるので、高齢になるほど皮膚がんが発生する原因にもなっている。

日焼け止め

SPFとPA

まずは日焼け止めのSPFとPAについて解説しよう。
SPF、PAは一定条件で測定された「防止効果の目安」だ。

●SPF
: UVBを防ぐ効果指数。SPF1~50+で表す。数値が高くなるほど効果が高い。
●PA
：UVAを防ぐ効果指数。PA+〜PA++++の4段階で表す。+の数が多くなるほど効果が高い。

最初に、簡単にまとめてみた。

アリィークロノビューティジェルUV EX
SPF50、PA++++とわかるよね。
SPFとPA、どちらも効果はマックス！

SPF

: UVBを防ぐ効果指数。SPF1~50+で表す。数値が高くなるほど効果が高い。

SPF50以上は全て50+と記載。
SPFが守るのは肌が赤くなるサンバーンの原因となるUVBだ。

SPF1あたり約20分で、肌が赤くなるまでの時間を延ばしてくれる。

通常20分ほどで肌が赤くなり始めるとすると…
SPF20の場合：20分×20=400分後（6.667 時間）に肌が赤くなり始めるということになる。400分間完全に紫外線をカットするというわけではなく、少しずつは日焼けはしているぜ。

SPF30の場合：約20分×30＝約600分（10時間）
SPF50の場合、約20分×50＝約1000分（16.667時間）

って感じで、SPFの数値が高くなるほど、肌が赤くなるまでの時間を延ばしてくれる。

PA

：UVAを防ぐ効果指数。PA+〜PA++++の4段階で表す。+の数が多くなるほど効果が高い。

PAが守るのは肌が赤くなるサンタンの原因となるUVAだ。
（UVBもサンタンの原因になるけどね）

黒くなるまでの時間を延ばしてくれる。

PA+：2倍以上4倍未満または「効果がある」
PA++：4倍以上8倍未満または「かなり効果がある」
PA+++：8倍以上16倍未満または「非常に効果がある」
PA++++：16倍以上または「極めて効果が高い」

つまり、何も塗っていない時と比較して黒くなるまでの時間を何倍に延ばすことができるかってこと。

そして、日焼け止めの成分には紫外線散乱剤と紫外線吸収剤がある。
これについても解説していこう。

紫外線散乱剤と紫外線吸収剤

紫外線散乱剤
【仕組み】物理的な仕組みで、紫外線を散乱、反射させる。
【成分例】酸化亜鉛（あせもの治療薬でおなじみ）、酸化チタンなど
【長所】肌に負担が少ない、取れたりしない限り効果が続く
【短所】塗ると白っぽくなる、乾燥しやすい（あせもの塗り薬をイメージするとわかりやすい）

乾燥するのはメリットになることもあるが…↓

紫外線吸収剤
【仕組み】化学的な仕組みで紫外線を防ぐ（光エネルギーを吸収し熱エネルギーに変換）
【成分例】メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど
【長所】さらっとしていて使用感が良く、透明。基本的に効果が高い。
【短所】化学変化を起こしているため、肌に負担がかかることがある。紫外線を吸収しつくすと効果が下がるので、まめな塗り直しが必要。
※大体2～3時間ごとに塗り直すことが理想。

日焼け止めを選ぶときに気をつけたい方の成分は、「紫外線吸収剤」だ。

何故なら紫外線吸収剤により光接触皮膚炎が生じることがあるからだ。

より詳しく言えば…
紫外線吸収剤は、肌表面で紫外線を吸収して化学反応を起こし、肌内部へ紫外線が入るのを防ぐ仕組みを持つ。ブロック効果は高いが、紫外線を吸収するときに、肌にチクチクした刺激を感じたり、赤み、湿疹があらわれたりする場合がある。

SPF値が高い日焼け止めは吸収剤が使われていることが多いよ～。

※安全性が高い紫外線散乱剤のみで作られた日焼け止めは「ノンケミカル」「吸収剤フリー」と表示される。（敏感肌の人やお子様にオススメだぜ）

以下は、紫外線散乱剤のみ（紫外線吸収剤無配合）の日焼け止めの例。
（目次の『生活シーンに合わせた日焼け止めを選ぼう』でも、俺のオススメの紫外線吸収剤無配合の日焼け止めが出てくるぜ）

日焼け止めの剤形別の種類と特徴

●エッセンス及びクリームタイプ

一般的によく使われているタイプだよね。

スキンアクア (skin aqua)
透明感アップトーンアップ UV **エッセンス** 日焼け止め
心ときめくサボンの香りラベンダー

【長所】保湿力が高いので乾燥肌の人でも使いやすくなっている。肌の補正効果も兼ね備えた色付きものも多数販売されている。

【短所】エッセンスの場合、日焼け防止値が低めの傾向がある。クリームの場合、基本的に落とす時丁寧に洗う必要がある。

●スプレータイプ

【長所】塗りにくい箇所も手軽にケアでき、手も汚れない。メイク直しとしても使いやすい。

【短所】塗りムラができやすい。更に落ちやすいため、こまめな塗り直しが必要。

●ジェルタイプ

【長所】肌にのせるとサラッとしていて快適。白浮きしない。日焼け止めのべたつきが苦手な人はオススメ。

【短所】水分が多いので、落ちやすい（落ちやすいのはスプレータイプの短所と共通）

●パウダータイプ

【長所】メイク直しとして使いやすい。ファンデーションとしての役割も持つものもある。低刺激。

【短所】汗などで簡単に落ちてしまう。

●スティックタイプ

【長所】手が汚れない。液漏れの心配もなく持ち運びに便利。

【短所】凹凸がある部分は塗りずらい。減りが速いのでコスパは悪め。

更に、日焼け止めの効果的な使い方は、

●日焼け止めクリームを均一にムラなく塗る。
●汗をかいたり泳いだりした後にはこまめに塗りなおそう。
●生活シーンに合わせた日焼け止めを選ぼう。

…だ。

その中でも、次を解説する。

生活シーンに合わせた日焼け止めを選ぼう

【日常生活では、SPF値やPA値は低くて十分！】

日常生活で健康な肌を保つためには、SPF10〜20、PA+〜PA++ぐらいで、紫外線を充分に防ぐことができる。

俺のオススメ。
アルージェ(Arouge)
モイストUVクリーム
SPF22、PA++
敏感肌の人も安心して使えるノンケミカル（**紫外線吸収剤無配合**）
低刺激で、肌への親和性に優れる天然セラミド配合で、肌質からアプローチする。

【軽いレジャーやスポーツ観戦などの場合は、中程度のSPF値とPA値！】

帽子や衣服の工夫と合わせて、SPF10〜30、PA+〜PA+++ぐらいの日焼け止めを。

俺のオススメ。
2023年4月8日に発売されたばかりの
**キュレル**　
潤浸保湿　ＵＶエッセンス　５０ｇ
SPF30、PA++
これも敏感肌の人も安心して使えるノンケミカル（**紫外線吸収剤無配合**）
肌荒れ防止成分＆セラミド配合で、肌想いの日焼け止め。

新製品「キュレル潤浸保湿UVエッセンス」は、このオレンジのキュレルよりも保湿効果などが向上しているらしい。

【炎天下でのスポーツや海水浴などの場合は最強クラスの日焼け止めを！】

日焼け止めをしっかりと塗り、必要に応じて定期的に塗り直すことがポイント。SPF30以上、PA++〜PA++++ぐらいの日焼け止めがオススメ。

俺のオススメ。
ラロッシュポゼ
UVイデア XL 30mL　
敏感肌ベタつきにくい（無色タイプ）
SPF50、PA++++
高いUVカット機能を持ちながらも、化粧下地としても優秀で、敏感肌にも使える。

Q、飲む日焼け止めってどうなの？

A、
俺「成分としてはシトラス由来のニュートロックスサンなどがあるね。活性酸素除去効果により紫外線の炎症を予防するらしいが、細かい機序は不明。これだけで日焼け予防するのは難しい。本気で予防するなら塗る日焼け止めの存在が必須だぜ！」

例）カイゲンファーマ
“飲む” 日焼け止めサプリ『ソルプロ・プリュス・ホワイト』
ニュートロックスサン配合

以上。
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