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💊カルシウムの市販薬を販売しなかった話・【X📝】


【📝記事】・カルシウム主薬製剤を販売しなかった話

X(旧:Twitter)から。
#薬剤師ミナトメモ

〈とある日の併設型での接客〉

患者「骨がボロボロになっているから、市販のカルシウムの薬を飲みたいんだけど、どう思う?」

市販のカルシウムの薬の例
ワダカルシュームなど

俺「患者さまは慢性の腎不全でしたよね。腎臓は活性型ビタミンD3をつくる働きがありますが、腎臓の機能が低下すると活性型ビタミンD3がつくれなくなります。活性型ビタミンD3は消化管からカルシウムを吸収しますが、それができなくて血液のカルシウムが低くなっちゃいます。体はなんとかしようと骨からカルシウムをとってきて補給しますが、その結果骨はボロボロになってしまいます。今の患者さまの状態です。慢性的な腎機能を改善することはできませんが、低カルシウム血症の根本的な改善はなんですか?つくれなくなった活性型ビタミンD3のを補給することですよね。つまり、今飲まれているアルファカルシドールというお薬を継続することが大切です。更に、自己判断でカルシウムをたくさん含んだサプリや薬を飲むと高カルシウム血症になるリスクもありますから、オススメできません。」

🍼ミナトの補足&まとめ
慢性腎不全によって、骨がボロボロになる病気を腎性骨異栄養症という。治療薬は、活性型ビタミンD3製剤であるアルファカルシドール

 腎臓は活性型ビタミンD3をつくる働きがある
          ↓
       腎臓の機能低下
          ↓
活性型ビタミンD3(消化管からカルシウムを吸収する作用)が減る
          ↓
カルシウムを吸収できず、血中のカルシウムが低下(低カルシウム血症)
          ↓
骨からカルシウムをとって、血中のカルシウム濃度を上げる
          ↓
      骨がボロボロになっていく

腎性骨異栄養症の流れ

以上!
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