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やっかいな人々

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あー!こんな人おる!おる! これってうちの姑やん! 悪人でもなければ法を犯しているわけでも無いからこそ 「やっかいな人々」の話! ヤフオクで「やっかいな人々」単行本 (ソフトカ…
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#短編小説

第十一話 えっ?

「新入生、集合!!」 「はいっ!!」 と言い終わらないうちに駆け出した私は、横を走る美咲と目…

湊 舞
5年前
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第十話 正子ちゃん

「お先に失礼します。」 パート先の更衣室を出ながら、鞄の中のスマホを取り出す。 やはりラ…

湊 舞
5年前
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第三話 ばばあ

その『ばばあ』と『みいちゃん』は、上映の一瞬前に私の左隣りの席にやって来た。 ガサガサと…

湊 舞
5年前
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第一話 間違い電話

「リンリーン、電話だよ」 最近、買い替えた携帯電話は 可愛いアニメキャラクターの声で着信…

湊 舞
5年前
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第四話 携帯電話

 昼間の電車はすいている。 私が乗り込んだ車両は、数人がパラパラと離れた座席に座っている…

湊 舞
5年前
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第二話 善良風無思考人たち

『寝た子を起こす』という言葉があるが、文字通りやっと寝付いた赤子を起こしてくれる迷惑な人…

湊 舞
5年前
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第六話 義 姉

ピンポーン。 日曜日の午後一時。夫と昼食を食べ始めた時に玄関のインターホンが鳴った。 口に入れたご飯を呑み込みながらインターホンを取る。 宅配かセールスだろうと思いつつ 「はい。」 「まさちやあああん、あたくし」 「お義姉さん!」 驚きのあまりほぼ叫んでいた。 私の声に夫も箸をもったままフリーズ。 義姉が突然やって来るなんて考えられないが、絶対に義姉だ。 私を『まさちゃん』と呼ぶのは、夫の兄の妻しかいない。 しかも『まさちゃん』ではなく『まさちやあああん』と静かにネ

第七話 祖 母

「健ちゃん。」 ホテルの地下駐車場に飛び込んだら、そこに立っていたシワシワの塊にぶつかり…

湊 舞
5年前
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第八話 二時間ドラマかサスペンス劇場か

二時間ドラマやサスペンス劇場みたいなことが、我が身に起ころうとは・・・。 母は若い頃から…

湊 舞
5年前
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第九話 災 難

私は、悠々自適の生活を楽しんでいる。 やっとである。 舅姑に仕え、娘二人を嫁がせ、舅姑の介…

湊 舞
5年前
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