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推してみようと思うまで

よく「やったー!推しから認知もらっちゃった!」とか聞くけれど、推しに認知されたら全力で逃げたくなる。

何かを拗らせているのはわかっていて、そういう性質に対して真剣に悩んだこともあったような気もするけれど、もう40年近くそんな自分と付き合っているのでまぁ、面倒臭い性格だなぁと思うだけというか何というか。

ちょっと話が逸れたけれど、推しに限らず、個別認識される必要のない場面で個別認識されることに妙な抵抗がある。
例えば、何気なく利用しているお店などで「いつものでよろしいですか?」とか言われたら暫くそのお店には行けなくなる。
本当、厄介な客でごめんなさい…。

そんな私なのだけれど、個人でやっているお店だとか小規模の定期的なイベントだとか、「何気なく利用している」訳ではなく、「コミュニティの1つにしたい」と思っている場所もある。
私は一人暮らしを満喫しているし、一人で過ごす時間をとても大切にしているけれど、常に一人が良い訳ではない。
田舎のような超密な人間関係は性に合わないのだけれど、仕事を離れた場所でも緩やかに人と繋がっていたいと思う。

基本的に拗らせている私が、ゆるゆるっと居心地良く過ごせる場所は本っ当に貴重で、とても有難いことだと思っているし、大切に思っている。

今「思っている」と書いたのだけれど、「思っている」だけでは駄目だなと思ったのがこのコロナ禍だ。

私はコロナ禍以前からとある個人経営のお店をよく利用することがあって、店長さん主催のイベントなどによく顔を出していた。
私はTwitterのアカウントをいくつか持っているのだけれど、趣味の情報収集用のアカウントでフォローさせてもらって、営業情報などもよく収集していた。

飲食店ではなく、時短要請等の対象ではなかったものの、営業を続けるべきなのか、本当に悩まれていたのも知っている。
ワクチンが普及した今でも、感染防止対策をしっかりとされていることも知っている。

ただ、それでも一度遠のいてしまった客足はなかなか戻らないようだった。

私はとても良い店だと知っているし、店長さんは真剣にコロナに向き合っていて、安心できるお店だと思っている。

だけど、「思っている」だけじゃ駄目なんだな、と思った。

「そんなことに何で勇気がいるの?」と大半の人は思うかもしれないけれど、
何一つ呟いたことのないTwitterのアカウントで、店長さんの投稿を引用リツイートして、「このイベント参加させていただきました!楽しかった!コロナ対策も徹底されていて安心できました。」みたいなことを呟いてみた。

フォロワーなんてほとんどいないアカウントだけれど、何か伝えたいと思ったのだ。

「推しを推さねば!!伝えねば!」という気持ちだったのだと思う。

店長さんと、そのイベントでご一緒していたであろう方数人がいいねをくれた。
店長さんはリツイートしてくれた。

何か書いたりとか、いいねしたりとかするのって、ものすごく恥ずかしいことみたいに感じてしまうのだけれど、
私だって、このひっそりとしたnoteにスキをくれる方がいると、本当に嬉しい。

思いは、思っているだけじゃなく、伝えなければと思った。

フォロワーなんてほとんどいない私の投稿で客足が戻るなんて、サラサラ思っていない。
だけど、私は店長さんに「貴方のお店が大好き!」と伝えたかった。


少しでも店長さんがほっこりしてくだされば、それだけでいいのです。



蛇足
Twitterの使い方は未だに謎。
趣味垢とは別にnote用のアカウントも作ったものの、未だにどうしたら良いかわからずにいます。

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