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ティール組織とは①

 以前から会社組織とはどうあるべきかということを常に考えていた。20年以上会社組織の中にいたが、漠然とだが、理不尽を感じることがある。しかし、決して口に出してはいけない暗黙の了解として存在するような気がした。

 それは、「自分の社会的価値は、組織の上層部が決める」ということである。私たちは、社会へのサービスの対価として、生計を立てるのが本来であるはずだが、いつしか、上層部が評価し、給与を決めることが当たり前になってきた。つまり、上層部に気に入られる働き方が、自分がステップアップできる最短のルートとなる。このルートが離脱したものは落伍者のレッテルを貼られ、自信を喪失してしまうことは少なくない。

 もちろん、いい上司、いい組織に恵まれ、上層部の方向性に追従することで、新しい世界が広がり、充実した働き方ができることも多くある。しかし、これも考えようでもある。ただの運かもしれない。

 子供は親を選べない。生徒は先生を選べない。部下は上司を選べない。成長するに従い、転校ができる、退職ができると自由度は広がるが、離脱は前向きな気分にはなれないのが現実かもしれない。

 そこでに必要なのは、階層のない組織である。そんなことができるのか?世の中、リーダーシップ論が全盛である。リーダー不在で、何も知らない新人たちが育つのか?しかし、これは、傲慢である。親はなくとも子は育つ。ほっといていても、勝手に成長するのである。さすがに、言い過ぎだが、成長の為の愛情とサポートがあれば、すくすく育つ。親がリーダーシップを見せつける必要はない。反対に、強権を発し、命令で縛り付けるとどうなるか。また過保護にも、贅沢三昧の生活をさせるとどうなるか? 

 大事なのは、自分が生きていく為に何が必要なのかということを自分自身で感じ、実行し、結果を出し、時に喜び、時に反省し成長してくことである。この自然のプロセスを組織の中に組み込めれば、階層はいらない、そして多くの人たちが、辛い経験もあるだろうが、生きる実感を感じ、充実した人生を送れるのはないか?みなが、成長し、胸を張って自分の仕事に取り組むことで、自然と仲間へ尊敬の念を持ち、敬意を持って、接することがきるのではないか?

 階層のない組織には、その可能性がある。そんな思いを持ち・・・。次回に続く。

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