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[教員/指導者向け事故防止] 授業や行事・部活の失敗で炎上しないために #1 次世代の学校・指導者へ

私は公立学校の教諭として35年勤務し、この3月末をもって退職となりました。

最初は養護学校に配属され、親元を離れて生活する施設所属の学齢児が通う学校(小学部から高等部)の教育者としてスタートしました。
その後、特別支援学校、定時制高校や職業専門高校、そして普通科全日制高校を渡り歩きました。
当初の学校は大変でしたが今ほどガチガチとした学校運営ではなく、楽しみながらも、学校の未来や運営についていろいろな意見を持ち寄り、皆が議論していたのを覚えています。
それが徐々に締め付けが厳しくなりました。特に公務員組織としての考え方が入り込み、職員会議が議決機関ではなくなり、自分たちが学校を作り上げるんだ、伝統を作るんだ、というような気概がなくなっていきました。
管理職が決めたルールに従って動く機械に成り下がったと感じます。
現在はご存じの通り、文部科学省、教育委員会が作り上げたものをやらされている感が強く、なんでも管理職にお伺いを立て、管理職の会議で決定したことを粛々と行う機関になってしまいました。
「こんなすばらしい学校にしよう」などという意識はないと感じます。というより、何を言っても無駄と思ってしまったり、また、降ろされてくる仕事内容が多すぎて、毎日それをこなすだけでいっぱいいっぱいでぎりぎり。余裕がないため、工夫して素晴らしいものにしようという感覚もなくなっています。

ただ、ここ数年で若い教員が多く赴任してくるようになり力を発揮しています。IT関連、パソコンを駆使して多くの情報を合理的に処理していく仕事は得意なんですね。年寄は正直、目が見えずらいとかいろいろな理由でPCシステムに興味もわかず、若い人が中心の仕事になっていると感じます。

そのように活躍する若い人も、もちろん経験が不足しているため、人間関係や保護者関係、苦悩する子供たち生徒たちとのリアルな関係をうまくこなせない場面も多いですし、炎上することも多々あります。

そんな時に年寄の力が生きるのだと思います。

私の得意分野の「学校等の運営での事故防止」が、次世代の教育者、イベント等の運営者、地域のクラブ活動の関係者等々にお役に立てることを願い、このNOTEを開始しました。

いままでなら何か事故が起こっても、学校に対する寛大な社会の考え方が助け船になっていましたが、もうそんなものはありません。
親が大事に大事に育てた子供に何かあれば、すぐに責任問題に発展します。徹底的に糾弾されるでしょう。こども本人に問題がある場面でも、管理中の事故は責任が強く問われるようになりました。
訴訟の準備もしておくべきだと感じます。(個人加入の訴訟費用保険が当たり前?)
YahooのTOPニュースに取り上げられることもありえるでしょう。


皆さんは子供のため、生徒のため、人のために尽くそうと思い、この職業を選んで頑張りたいと考えていると思います。その気持ちを徹底的に打ち砕かれる仕打ちを受けることにならないよう、このシリーズを作りますので、情報として取り込んでほしいです。特に若い人たちに。

ぜひお役立てください。

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