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【俳句&小さな物語】美麗島も……

美麗島も
玉兎餅つく
良夜かな

ミナノ(なんちゃって!)俳句(十一)

美麗島フォルモサ

台湾の美称。

ポルトガル語である。なんでも16世紀、ポルトガル人が船から台湾を見て、その美しさに「Ilha Formosa!」(美麗島)と叫んだことに由来すると言われている。

「Formosa」(フォルモサ)――美麗なる島、台湾。

さて、今宵は旧暦の八月十五日、中秋節だ。

月に住む兎を、玉兎ぎょくとと呼ぶ。

日本では玉兎は餅を搗いているが、中国では玉兎は搗藥タオ・ヤオ(薬を搗く)のだそうだ。

台湾では日本と同様に、玉兎は搗麻糬タオ・マア・シュウ(餅を搗く)と言われる。

それが1895年から1945年まで、半世紀に及んだ日本殖民地時代の影響なのかどうか、わたしにはよくわからない。

まんまるい月が、夜空に浮かんでいる。

家の近所で撮りました。台北の月

――美麗島フォルモサ良夜りょうやである。


※見出し画像は、「みんなのフォトギャラリー」の「よなか」さんの素敵な作品を使用させていただきました。

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