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【俳句&小さな物語】あかあかと……

あかあかと
思ひ断ち切り
色葉散る

ミナノ(なんちゃって!)俳句(十三)

色葉いろは散る」というのは、「秋」の季語。

紅葉もみじかつ散る」というのと同じで、木々の葉が紅葉しながら、同時に散っていく状態を表している。

紅葉もみじかつ散る」の「かつ」を取って「紅葉散る」にすると、「秋」ではなく、「冬」の季語になってしまう。季語の世界は、微妙で面白い。

身に纏っていた鮮やかな色の葉を落とす時、木は何を思うのだろう。
断ちがたいものを断つような、そんな気持ちなのではないだろうか。

あかあかとした何ものか・・・・が枝を離れ、わたしの上に落ちてくる。

――降るように、舞うように落ちてくる。

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★最近、短歌ばっかりだったので、今回は久しぶりに俳句にしてみました。
見出し画像は、しおむすびさんの素敵な作品を使用させていただきました。

※このイラストのある、しおむすびさんの記事はこちらです。↓↓

しおむすびさん、ありがとうございます!

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#俳句 #小さな物語 #秋