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親になる人に私が伝えたい、産後に両親の喧嘩が増えたからくり

「子どもを授かりました。」

妻からこの一言を聞いたとき、嬉しさ・驚き・不安といった複雑な感情が入り乱れていた記憶があります。

特に「不安」という感情は、子どもが産まれるまで続きました。

何が不安だったのかというと、当たり前といえば当たり前なのですが、パパになった経験がないので、家族が増えるとはどういうことか?が分からなかったのです。
そして、今までの夫婦関係がどう変わるのか全く検討もつきませんでした。

例えば、こんなことを聞いたことありませんか?

「妻が自分のことを全く気にしてくれなくなってしまった。」
「産後、妻が別人のようになってしまった。」
「喧嘩もほぼしたことなかったのに、喧嘩ばかりするようになった。」

育児については、専門家の方々が記事や本などにある種正解に近いようなことを書いてくださっているので、それらを読むことで「家族が増えること」に伴う不安は徐々に減っていきました。

一方で、夫婦関係についてはなかなか不安が減っていかない感覚でした。というのも、「愛情曲線」「産後クライシス」というものがあることを知ったからです。


愛情曲線とは

https://c.rakuraku.or.jp/mikata/contents/index/page/mama より転載)

産後クライシスとは

妻が出産を終えてから数年の間に、互いへの愛情が急に冷めたように感じて夫婦仲が悪化する現象を産後クライシスと言います。クライシス(crisis)は「危機」という意味の英語で、ここでは夫婦のすれ違いになどにより生じるトラブルを指します。出産後は体調や生活面にさまざまな変化が生じ、お互いに不満を溜め込みやすい状態です。産後クライシスはこのような一連の状態を指し、明確な定義があるわけではありません。
(中略)
子どもが産まれると妻は子ども優先の生活になり、以前より夫婦間のコミュニケーションは希薄になりがちです。育児に精一杯な妻を見て、夫は「自分はないがしろにされている」と感じることも。お互い不満が溜まるとどんどん会話やスキンシップが減っていき、すれ違いが解消されないまま急激な夫婦仲の悪化を招く可能性があります。

【精神科医監修】産後クライシスとは。原因と夫婦の危機を乗り越える対処法

つまり、産前は喧嘩などもせず仲の良かった夫婦であっても産後にはすれ違いが発生しやすい。それによって夫婦仲が悪くなったり、場合によっては離婚などの危機もあり得ると受け取ることができます。

私自身もまさにそうでした。産前の我々は夫婦ともに認める仲良しカップルだったのですが、産後にすれ違いや喧嘩が増えたのです。例えば、物の置き場所一つとってもこれまではどこに置こうが大して気にならなかったのに、産後には「なんでここにこれが置いてあるんだ!」とパートナーに対してイライラ。互いに精神的余裕がないためにそこから喧嘩が始まりました。

また、私には10歳ほど離れた妹がいるのですが、その妹が生まれた後に両親が喧嘩ばかりしている姿を記憶しています。例えば、父が電気を消し忘れたまま外出すると「また消し忘れてる。あなたっていつもそうよね。」と母はイライラ。そこから両親の喧嘩が始まります。

上記から分かるように両親の喧嘩は、決して相性の問題ではなかったのかもしれません。

愛情曲線や産後クライシスという存在を知ったとき、この両親の喧嘩のことがすっと思い返されたのです。私や妹が産まれる前のことを両親や親戚から聞くと仲良しだったはずなので、両親の喧嘩はまさにこのことだったのではないか?と結びつきました。
そして、できれば私は円満夫婦でいたい、とも強く思うようになりました。

では、どうすれば「円満」でいられるのでしょうか?

夫婦間コミュニケーションが大事


結論からお伝えすると、夫婦間コミュニケーションが鍵です。

明治安田生命の調査によると、円満夫婦と不満夫婦を分けるポイントは「夫婦間での会話」でした。

詳細はアンケート結果に譲りますが、その中でも下記が参考になります。

全体では、「よく会話をする」が66.4%で、次いで、「感謝の気持ちを忘れない(57.7%)」、「相手を尊重・信頼する(56.8%)」、「家事に協力する(53.0%)」という結果となりました。特に、「よく会話をする」は夫婦間のギャップもほとんどないことから、会話を通じた日頃のコミュニケーションは夫婦円満の秘訣といえそうです。
(中略)
「円満である計」と回答した人の会話時間と「円満でない計」と回答した人の会話時間を比較すると、平日では「円満である計」が平均「121分」に対し「円満でない計」が「39分」、休日では平均「287分」に対し平均「99分」と、ともに実に3倍近い差があることがわかりました。

いい夫婦の日に関するアンケート調査

上記からも分かるように、円満夫婦でいるコツは「夫婦で会話する時間がちゃんとある」「夫婦それぞれで会話している感覚を持てている」だと解釈できます。

円満でいるためには、「コミュニケーションが大事」ということはお分かりいただけたと思います。でも、そんなこと言われなくても頭では大事だって理解できる。では、どうして産後に円満でいられない夫婦が多いのでしょうか?

理由としては、2点ありそうです。

  1. 産後だと間違いなくバタバタするから
    女性は産後体力的にもヘロヘロな状態ですし、寝る間を惜しんで3時間置きに授乳をしたり、おむつ処理をしたりとやることが山積み。そんな中で落ち着いて会話をするのは難易度が高いと思います。

  2. 今までと異なることをいきなりはできないから
    時間がない中でいきなり今までやってこなかったことをやるのは、至難の業。きっかけもなしに急に上記円満のコツを実践するのは難しいですよね。筋トレをしていないのにウエイトリフティングは急にできるようになりません。

私たち夫婦は産前から対話する時間を不定期で設け、相手がどんなことを考えているのか、どんな感情なのかといったことをシェアし合っていました。例えば夫婦で旅行した時に膝を突き合わせながら、「ああでもない、こうでもない」と互いの感情や思い、考えを互いに発信する時間を設けていました。それが私たちにとって心地の良い体験だったため、産後の今でも意識的に対話の時間を設けられているのだと考えています。

とはいえ、具体的にコミュニケーションのどこに気をつければいいのか、イメージしにくい部分も多いと思います。そこでまずは、あなたのコミュニケーションタイプを診断してみましょう!

夫婦間コミュニケーションタイプ診断


あなたはどのタイプでしたか?

  • 診断結果をもとに産後のパートナーシップについて不安を話し整理したい

  • 産前に具体的にどう備えるか相談したい

  • 産後も良好な夫婦関係を維持するために対話したい

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