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熟練プロと初見Vtuberの両輪がまわすストリートファイター6を買った

スト6をめぐるアレコレを理解したかった。

時代性を考慮しながらも尖りまくったキャラクター、それを使うストリーマーたち、かつてゲームセンターが若者文化の最先端だったころに100円を投入していたが今は丸くなったプロや出戻り組。

ここに行けばいろんな人と会える。
いろんな人に殴られる。

わたくしかて、何年もブランクがあるけど一応経験はあるんやから、上のゲージが体力で後ろでガードすることも知らない人でもそれなりに楽しめるんなら、まあいけるっしょ?
わし、格ゲーいけるっしょ?
とか思ってたら、昔と全然違うものに進化していた。
知識量を増やして練習するほど多才な動きをするキャラクターたち。
ドライブゲージ(気力みたいなの)を、どの行動で増減するか、どの行動なら強みを発揮できるのか、99秒の中に高密度の駆け引きがある。

配信ではあまり見ないけど、ワールドツアーモードでは90年代に人気だった「ファイナルファイト」の舞台、メトロシティを歩きながら登場人物の人となりを知る旅ができる。ゆったりしたチュートリアルも兼ねてる。

平和になったメトロシティにゲームが置いてあって、「ファイナルファイト」が丸ごと遊べる。
わかりにくいけど、すごく面白い構造で、舞台の過去を、ゲームの中のゲームとしてゲームの中に丸ごと置いちゃう。

オープンワールドをうろうろしてるうちにゲームの基礎ルールがわかってくるんだけど、今はゲーム攻略速度が早いから、

勝てない!
と思ったら即攻略サイト!
プロのアドバイス動画!

ってテンポで、ゆっくり世界に馴染みながら…って感じにはなってなさそうだ。

新コスチュームの発表もありました。

PCゲームにはmodとかいう文化?があって、昔より気軽にゲームに新要素を足したりキャラの見た目を変えることができる。
だから、新しい衣装増やしました、と言われても、そのためにチップを支払うみたいに追加で金を出すことあるんかなと思ったら、

これが良かった。

たとえばダサいといじられているリュウは、修行を終えて町に降りてきたときはこのように
「春麗からすすめてもらったジャンパー、エドモンド本田の高級な雪駄を履いて、銭湯あがりのタオルを頭に巻いている」

奇抜な格好や懐かしい格好をさせるんじゃなくて、こいつはオフの日はこうしているとか、他のキャラとの関係性を示すものをつけているとか、コスチュームに設定を付与してくれた。

ブランカの着ぐるみはジャングルのUMAのウワサを流しているとき。
格闘家として一流の人たちだから、実は高級品を身につけていることが多いのもギャップでおもしろい。

プロと初見Vtuberが両輪でまわすスト6

スト5まではストイックで孤独と向き合うイメージがあったけど、6ではプロのe-sportsプレイヤーと、格闘ゲームを初めたばかりのストリーマーの交流がうまいこといっている。

プロとはじめての人で盛り上がる。
ゲーセンとゲーム雑誌の時代ほど賑やかじゃなくても、スト6は孤独じゃない。
全然わかんないんだけど!って叫んでる人が自分以外にもいっぱい見える。

20世紀末にはプレイのたびに100円払って、殺伐とした空気で戦ってたプロも、角がとれてみんな楽しそう。

おそらく有名ストリーマーで一番でかい声の「死ねー!!!」を炸裂させたホロライブの兎田ぺこら。
僕もランクマッチ初日で、明らかにこの「アーモンド本田」の影響を受けた名前とマッチングした。

ホロライブでスト6大会を準備してるようだろうけど、
大空スバルが使うキンバリー VS 兎田ぺこらのエドモンド本田。
「努力する善玉 VS 勝利を優先するヒール」

の構図になっている。

熱い。

スバルもキンバリーも、はじめは受け入れられるのに時間がかかってポテンシャルを発揮できなかった。
ぺこらと本田は最速で勝てるルートを選んで、両方とも勝ったら高笑いする特長がある。この両者のリターンマッチ。

一足先に取り組んでいた戌神ころね、ぼたんのゲームつよつよ勢も絡む。
そして格闘ゲームはじめてだけど、テトリスプロ級の星街すいせい
参戦!!

現在人間以外唯一のファーストテイク参加者!!勝負強い!

格ゲーとテトリスは全然別物っぽいけど、システムを理解して瞬時に方向キーを操作することができて、運要素のない勝負ごとに集中できる人。つよい。
実際にやると、みんなのやっていることがより理解できて、配信には乗らない細かい部分も見える。
大画面のエフェクト派手やな、とか、勝利ゼリフで相手を敬ったり、的確に嫌味をかましたり、キャラの立ち方すごい。スト6の外の人のキャラも含めて。負けて泣いても楽しませれば勝ちだ。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。