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月ノ美兎、メリーミルク、ヤマトイオリ、生身のころから唯一持ってた「どうぶつの森」に引っ越す。

vtuberの月ノ美兎は、人生で初めて買ってもらったゲームがどうぶつの森だ。ヤマトイオリもメリーミルクも、みんな、配信を始める前から「どうぶつの森」はやったことがあった。
CGの体じゃない、ゲームにもくわしくない、ふつうの女子だったころに「これだけは持ってた」

SF映画を知らない人も「スターウォーズ」は知ってる。ホラー映画を嫌いな人も「ジェイソン」は知ってる。それぐらい、生活の中にゲームがない人でも知っている。「どうぶつの森」

だから、普段は「新作やってみます」ぐらいのテンションの人も、
「この日のために島の名前考えてきたよ!」
ぐらいエンジンかかってる。本気で楽しんでる感じに、「そうだった、ゲームってこんなにテンション上がるものだった」って観ているこっちも思い出すのです。

特にメリーミルクちゃんがね…。
この子は絵本から生まれて森に住んでてパン食べてフリルのいっぱいついた服着て、お屋敷でお優雅なお生活をしてる人なんだけど、今まで配信中に、
「メリーはゲームがうまくない」
とこぼすことがあって、敵をやっつけるのも好きじゃなさそうだった。

そのミルクちゃんが今回にかぎっては島の開発計画書まで準備してきた!(プロのクオリティのやつ)
ミルクちゃんは、世界観の人だったんだ!
同じ事務所のもこ田めめめも絵を描けるけど、キャラクターや人間関係にこだわりがあるめめめと違って、家をこの雰囲気で統一したいとか、「世界」を作りたい人なのだ。

ミルクちゃんの好きな「すあだちゃんねる」はぬいぐるみを手で動かして裏声で会話させている一見ヤベエが中毒性のある動画シリーズ。10年ぐらい前から続いていて、なんていうかずっと見てると、画面の向こうに、こっちと違う世界が見えてくる。メリーミルクがすあだ好きなのは、なんかわかる。おしゃべりで世界観をつくる感じ。

ヤマトイオリは天才なので(確定事項)スローライフゲームなのに、新しい何かが出てくるたびに大きい声で驚き、喜び、笑う、追いかけて、ぽんと出た奇声とか、独特なエピソードトークとか、全てが面白いに決まっているのでおもしろくて天才です(確定)
何か出てきたとき「お、おぬし…」って言うだけでおもしろい。言動は子供っぽいけど声はちょっとお姉さん声なところもいい。声でかくて騒々しいんだけど、春の嵐のように気持ちよくてずっと聞ける。

ヤマトイオリという人は、好きな人にちょっかいを出したがる性格です。
パパに節分の豆ぶつけたり、友達に膝カックンしたり、仲のいいコラボ相手ほど口が悪くなったり。
「好きな人」には視聴者の我々も入っています。
だから今後は配信者同士のコラボや、観ている皆さんを招待してなにか楽しいちょっかいを出したりする姿が見られそう。
今作は落とし穴に落としづらくなっているそうだけど、任天堂ならそんなイタズラをこえるような、もっと楽しいイベントを開いてくれる。

そう。任天堂は安心感がある。
任天堂は言葉にこだわりがある。アイテムを手に入れるごとにちょっとしたダジャレが入ったり、ブラックなネタも入れたりするから、月ノ美兎もちょっとしたセリフに突っ込みつつ、ゆったりしたテンポで、頭の良さと性格の悪さを見せつけられる。

ぼくが観ているvtuberを紹介しているわけではないのです。「あつまれどうぶつの森」のすごさを語っているのです。やってもないくせに。

同じゲームをやっても、人によって全然違う楽しみ方になる。みんな面白いと思うところが違う。

誰かをやっつけたり競争するわけじゃなくても、ゲームはこんなに豊かだ。
キャラクターが好きな人、虫や植物に興味がある人、ネタに走ったデザインを作る人・・・どんな人でも受け止める。

マイクラやバトルロイヤルの次の定番になって、とりあえずゲーム配信するなら「あつ森」。それが常識になりそう。そんな勢いがある。森は広くて、ふかくて、誰もこばまない。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。