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「龍が如く7外伝」クリア。初めての桐生ちゃん、初めての価値観

未来の宇宙を飛び回る「スターフィールド」で、巨大なスケールのどぎついネオンの宇宙都市を観たとき
「サイバーパンクだ。すごいけど知ってるやつだ」
としか思わなかった。

なのに「龍が如く7外伝」の大阪で、巨大フグやらカニやらが並んで、串カツ屋を持ったおじさんの巨大な人形が立ち、立体のタコとたこ焼きをあしらった建物、その横で平然と無表情な学生たちが歩いている空間に立つと、

「こんな狂った都市が実在するわけがない」
と思う。
ゲーム用の誇張か、リアルの大阪か、わからないところがいっぱいある。日本の都市部って冷静に見るとSFを越えてる。

伝説の極道だった主人公、桐生一馬は立場を隠した何でも屋として、街を歩いている迷惑者と戦い、ホームレスにコンビニ弁当をふるまう。

これが私の龍が如くシリーズ初プレイ!

桐生ちゃん?が世界的に大人気なのは知ってたけど、究極に広い宇宙旅行ができる「Starfield」のあとだったから対比が余計に面白い。

大作ゲームがどんどん広く、主人公はどの人種でも遊べるように進化してるから、超大作なのにキャラクリできないこと、闘う女性の不在が逆に目立つ。

桐生一馬という主人公がたしかに人気出るわ…という感じ。
忠犬みたいな人で、「大事なものランキング」の1位に自分がいない。つねに、世話になった人たちが上位にいて、自分は他人の指令に振り回されて、どんな指令でも真顔で受け止める。

子供の手伝いでも断らない桐生ちゃんの性格と、サブクエストをたくさんこなしていく今のゲームのシステムが合っている。
ボス戦前にサブクエストのくだらない寄り道要素を始めたら不自然だけど、桐生一馬なら「ギリそういうこともするかもしれない」と思える

ミニ四駆みたいのがあるのは知ってたけど、車載カメラは知らなかった

過去作の戦いを振り返る「ある趣向」など、初プレイでもざっくり理解できるように配慮されていたし、適当にちょっとさわるだけのはずの自分みたいなプレイヤーにも、敵が煽り上手で、やいやい罵声を浴びせてきて、つい殴ったら報酬が入って、美味そうな実写の飯食っても知名度上がってほめられて。主人公たちのキャラクターにも引っ張られて、まんまとやめられなくなる。

水商売関連のコラボが多くて、陽キャがオタクをネタにしているゲーム、みたいな偏見がちょっとあったけど、アクションはさすが痛快。
「くにおくん」から続く、武器をひろってバキバキ殴るケンカアクションゲームの遺伝子を感じる。
掴んで投げての立ち回りはファイナルファイトか、ダイナマイト刑事か。
スパイダーマン風のワイヤーで敵の武器を奪い、チンピラを道頓堀へ落とせば一発KO。

新しいのに知ってるゲームの遺伝子を随所に感じた。いやー、人気出るわけだ。

次の龍が如く8がシリーズの区切りになる超大作で、腐るのが早い流行ネタも入ってるから、前もって来年のスケジュールを組んどいたほうがいいそうだ。


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読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。