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【Vtuber】「そうだよペコ」と「そうペコだよ」の間には悠久の時の流れがある【兎田ぺこら】

女神転生5でネコマタのあいさつが「よろしくにゃん」だった。

メイド喫茶で「~にゃん」って喋ったり、子供向けアニメのキャラが「がんばるワン!」「くださいニャ」とか言うのは、本人もベタだと思ってあえてやっている。とはいえ
JRPGの最先端のメガテンも「にゃん」でいくんだ。

と、今までならひっかからなかったことに引っかかったのは、Vtuberの兎田ぺこらの配信を見たせいだ。

うさだっていう、語尾に「ぺこ」を付けてしゃべるやつがいるんです。
ただ、末尾ではなく、最後のちょっと前に入れたりする。兎のキャラが人を応援するとしたら
「もっとがんばるんだピョン」
だったのに、ぺこらは
「もっとがんばるペコだよ」

このふたつは全然違う。

「そうだよぺこ」から「そうペコだよ」の間には悠久の時の流れがある。

配信していて自然にこうなったんだろうけど、このほうがしゃべりが途切れない。当たり前のように使ってて見逃されがちだけど、ウサギキャラって「ぴょん」じゃなくていいんだ!?自由でいいの?って発明もある。


兎田ぺこらは現実社会のアイドルでは「ももち」が好きらしい。なんかその明るさは伝わるらしくて、言葉がわからないのに海外のオタクにもめっちゃ人気ある。バーチャルじゃない現実のYouTube配信者の中で世界ベスト10に入るぐらい。ゲームやアニメを作ってる人なら知っていておかしくない知名度になっている。
動物キャラの語尾って、兎田ぺこらの登場以前・以後に分かれるんじゃないの。

ほかに重要なキャラがいるかもしれないけど、こういうキャラに詳しいわけでもないぼくにまで届いてきた。
優等生の委員長キャラはロングヘアーに眼鏡が当たり前だったのに、セーラームーンは優等生キャラがショートカットだった、みたいな小さな変化。

価値観のアップデート、とよく聞くけど、外見を笑わないとか、国籍や性的少数派に関する無知な描写をやめるとか、深刻に語られることばかりではなく、こういうのも「アップデート」だと思う。

ついでに、兎田ぺこらの「大鷲トリコ」はうまい。ぼくはやったことあるからわかる。高低差のあるマップで視点がもっとぐるぐる回るゲームなのに、ゲームの腕前の練習とは別の、配信のためのゲームの練習をめっちゃやってる。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。