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(Vtuber)八重沢なとりさんがMOTHER2を実況プレイしていて、昔のことを思い出す。

マザー2が発売したとき、たしか僕は子供だった。
たしかというのは、発売当時このゲームはそこまで話題になってなくて、なんとなく赤い箱が目立つから記憶に引っかかる感じで覚えていただけだから。
ドラクエやFFや女神転生の話をしていた友達ら。だれひとりマザーは持ってなかった。

糸井重里とムーンライダーズの鈴木さんと、今は亡き岩田社長が作ったという話を、いつの間に知ったのか思い出せない。
3人とも、当時の子供にはピンとこない人名だった。それよりCMにキムタクを使っていたはず(これ記憶違いじゃないよね・・・?)で、いちばん話題になったのはそこだった。スーパーアイドルのキムタクがゲームなんかに関わってくれるなんて!

糸井さんは、あとで、ほぼ日刊イトイ新聞を作って、だんだんすごい仕事をしている人だとわかるのだけど。

ニンテンドウ64では「糸井重里のバス釣り№1」というゲームもあったはず。
こんなにゲームのタイトルに持ってくる人なのか、それにしても知らない人の名を冠して釣りゲーとは(今と違って釣りとゴルフは興味のない子供がほとんど)最新ハードでなんて地味なゲームを出すんだろう、と思った。


しばらくして、ニコニコ動画の実況プレイ界隈でマザー2が人気になる。
ポケモンとマザー2は実況者の登竜門みたいになっていた。
同じソフトで、この実況者はどれだけ面白いコメントや勘のいいプレイができるか「お手並み拝見」みたいになっていた。
今おもえば、マザー2が実況プレイの題材で重宝されたのは、映像が激しく動かない「ことば」で味わうゲームだから。
かわいさや怖さのまじりあう独特の雰囲気を、面白がってもいいし怖がってもいい。

ゲームは競うだけではない、人によって楽しみ方が変わってもいい。
文学や映画がそうであるように。
ぼくに「不条理」のおもしろさを教えてくれたのは、糸井重里と松本人志だった。

バーチャルユーチューバーの八重沢なとりがマザー2を進行中だ。
戌神ころねはマザー2は何周もクリア済で、初代マザーをプレイしていた。

にじさんじのリゼ・ヘルエスタのマザー3は、糸井重里本人が紹介していた。バーチャルであることにふれず、この女性のプレイを見ている、とふれていた。

マザーをやります、と予告があると「おっ、ついにか」と、反応してしまう。
何度も見て流れを知っている、最初のカブトムシが仲間になるくだりで、どんなリアクションをするかを、そのたびに見てしまう。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。