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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』に登場するいまどき韓国語#3 こわもて「깍두기:カクテギ」

 안녕하세요(アンニョンハセヨ) 南うさぎです。

 引き続き、ドラマ『それでも僕らは走り続ける』から、いまどき韓国語のフレーズをご紹介します。

 2話で、ダナ(チェ・スヨン)の弟で人気アイドルグループに所属するテウン(チェ・ジェヒョン)は、ダナのオフィスで自分が壊した鉢を片づけていて指にケガをします。それに気づいたダナの秘書である室長(ヨン・チェウク)は、さりげなくテウンに絆創膏を貼ってくれます。テウンは室長に「見た目はそう見えないが優しい」と言い、室長に自分のサングラスをかけます。

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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。

 サングラスをかけた室長にテウンは 「カクテギみたい」と言います。日本語字幕では「暴力団」と訳されています。

 3話では、ダナと室長は仕事で済州島に行きます。車で移動しようとする際、サングラスをかけた室長を見て、ダナは半分笑いながらやはり「カクテギみたいね」と言うのです。「カクテギ(カクテキ)」は韓国語発音で「カクトゥーギ」なので、注意すると聞こえてくると思います。

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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。

 韓国語で「カクテギ」は大根のキムチ以外にヤクザ、チンピラ、暴力団などの意味があります。ほかのドラマや映画でも、登場人物の見た目で「カクテギみたいね」というセリフはしばしば出てきます。この表現は、昔、ヤクザやチンピラ、暴力団の人のヘアスタイルが角ばっていてカクテギみたいだったからだそうですが、怖い意味やシリアスな意味はなく、半分冗談で使うことが多いです。
 異母姉弟であるダナとテウン。ダナはテウンのことをあまり好きではなく、距離を取ろうとしている感じなのに、室長に対して同じ言葉で同じ表現をしているのが面白いところです。異母姉弟であっても血がつながっていて、似ているところがあるのだなと感じられるシーンです。

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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。

 また、ダナに想いを寄せるヨンファ(カン・テオ)も「カクテギみたい」とはっきり言うシーンもあります。

*カクトゥーギ 깍두기:カクテギの韓国発音
本来は「大根キムチ」の意味ですが、ヤクザ、チンピラ、暴力団などを指す俗語としても使います。映画やドラマでよく出てきます。

 안녕!


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