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レシピ動画付き!元カレも警察官も…町の男たちの胃袋を鷲掴み!スナック「カメリア」の看板メニュー「豚の甘辛炒め」(ドラマ『椿の花咲く頃』について#2)

 今回は『椿の花咲く頃』について、2回目です。ドラマに登場する「豚の甘辛炒め(トゥルチギ 두루치기)」のレシピを紹介します。

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 新しい店はすぐつぶれると言われている閉鎖的な町“オンサン”で、ヒロインのドンベク(コン・ヒョジン)はスナック「カメリア」を開業します。第4話で、ドンベクの初恋の相手で今はスター野球選手のカン・ジョンリョル(キム・ジソク)がドンベクに再会し、カメリアで彼女のお手製「豚の甘辛炒め」を食べるシーンがあります。ボリュームたっぷりのおかずを、昔ドンベクが作ってくれたことを思い出しながら、ごはんをおかわりして美味しそうに食べます。

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ドラマ『椿の花咲く頃』からのキャプチャー画面 「そんなに食べられない」と言いながらご飯のおかわりまでするジョンリョル

 日本語字幕には豚の甘辛炒めと訳されているこの料理、韓国語では「トゥルチギ(두루치기) 」と言います。ドラマのカメリアのシーンでは「トゥルチギ」という料理名がたびたび出てくるので、耳を澄ませばすぐわかると思います。炒めものは韓国語で「ボックム 볶음」で、「トゥルチギ」ととても似ていますが、調理方法は少し異なります。

『梨泰院クラス』に登場した「豚肉のコチュジャン炒め」と比較してみるとわかりやすいですが、中に入れる食材はほぼ同じです。コチュジャン炒めは肉や野菜に薬味のヤンニョンもすべてまぜて寝かせてから炒めますが、トゥルチギはメイン食材と野菜を炒めてからだし汁を加えて煮る料理で、でき上がりは煮汁がたっぷりあります。メイン食材は豚肉に限らずイカ、タコなどもありますが、トゥルチギというと豚肉のトゥルチギを指すことが多いです。使用する豚肉はこま切れ肉やバラ肉など決まりはありません。味が染み込みやすく調理時間も短くできるので、私はしゃぶしゃぶ用の薄いバラ肉を使用しています。

 おつまみとして食べるときは、お店のように食卓の上でカセットコンロを利用して温めながら食べるのがおすすめです。その際にはだし汁を多めに用意して、汁がなくなってきたら少し加えて煮ます。韓国ではニンニクを多めに入れるのが定番なので、レシピの分量よりもう少し多めに入れてもいいと思います。

 トゥルチギはお酒のおつまみにもごはんのおかずにもなりますが、カメリアのトゥルチギはごはんと一緒に食べるシーンが多いです。カメリアはお酒を出すスナックで、外から見ても飲み屋のようですが、実際には食堂に近く、世間で思われているような飲み屋とは違う印象です。また、1人前でもすごいボリュームのトゥルチギには、ドンベクの温かい心がそのまま表れて、さらに美味しく感じられるのではないでしょうか。


「豚の甘辛炒め」作り方

「材料」2人前

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豚のバラ肉200g、ねぎ1/2個、玉ねぎ1/2個、ゴマの葉2枚、昆布だし200g

ヤンニョン:コチュジャン大さじ2、唐辛子粉大さじ2、醤油大さじ2、清酒大さじ2、みりん大さじ2、にんにくおろし大さじ1/2、砂糖大さじ1、塩小さじ1/2、胡椒小さじ1/2

1  ねぎは斜めに切り、玉ねぎは角切りにする。ゴマの葉は千切りにする。

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2  ヤンニョンの材料をボールに入れてよく混ぜる。

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3  豚バラ肉とねぎ、玉ねぎを「2」に入れてよく混ぜる。
4  30分ほど冷蔵庫に入れて味を染み込ませる。

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5  フライパンで「4」を中火で炒めてから昆布だしを入れて5分煮る。

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6  火を止めてから千切りしたごまの葉を載せる。
(辛いのが好きな人は青唐辛子を入れるもっととおいしくなります)

レシピ動画

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