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『ヴィンチェンツォ』で「サイダー(사이다)」と「さつま芋(고구마)」が表す韓国のいまどき表現

 안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。

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写真は公式サイト(http://program.tving.com/tvn/tvnvincenzo)より。

 ドラマ『ヴィンチェンツォ』は、善が悪に勝てない社会で、悪を裁くのを法律に任せるのではなくマフィアスタイルでやられた分以上にやり返す復讐劇。韓国では「サイダー復讐」として話題になりました。

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ドラマ『ヴィンチェンツォ』のキャプチャー画面。

 韓国で「サイダー」は、炭酸を飲んでスッキリする清涼感から、物事が上手くいきスッキリするときに比喩として使います。ほかのドラマでもよく登場し、韓国語の発音も同じ「サイダー 사이다」なので聞いたことある方も多いと思います。『ヴィンチェンツォ』ではコンビニの中で主人公のヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ)たちがサイダーを飲むシーンがあり、復讐後の気持ちを表すシーンになっています。それでは「サイダー」の反対語は何でしょうか?

「サイダー」の反対語は「さつま芋 고구마(コグマ)」です。『ヴィンチェンツォ』では、さつま芋を食べている途中でホン・チャヨン(チョン・ヨビン)が“さつま芋をたべると大事な計画が滞る”と言い、食べるのをやめるシーンがあります。

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ドラマ『ヴィンチェンツォ』のキャプチャー画面。

 これから展開する計画が滞るという伏線になっているエピソードです。さつま芋は食べるとき喉に詰まることがあるので、順調にいかないときやさっぱりしないとき、うっとうしいときなどによく使います。真逆の意味の「サイダー」と「さつま芋」は、最近もっともよく使われるいまどきの韓国語です。

 また、チャヨンの言葉にヴィンチェンツォは“迷信だろ?”と言いますが、チャヨンは”試験前にはワカメスープも飲まなかった”と返事をします。

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ドラマ『ヴィンチェンツォ』のキャプチャー画面。

 ワカメはぬるぬるして滑るので、韓国では試験前にワカメスープを飲むと試験に滑ると言われます。日本で試験や試合の前にカツを食べて「勝つ」のと似ていますね。韓国では試験の前に飴や大福餅を食べると合格すると言われます。そのほか韓国のいろいろなジンクスが気になる方は下の記事も見てみてください。

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ドラマ『ヴィンチェンツォ』のキャプチャー画面。

『ヴィンチェンツォ』にも出てきたように韓国でも焼き芋の屋台があり、寒い季節になると道でよく見かけますよ。

 안녕!

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