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初めての通訳のお仕事。インドケララ州について。

2019/10/22 15:16

この間、初めて挑戦した通訳のお仕事について書こうと思います。インドのケララ州政府観光局の方々が来日された時、日本の旅行会社対象のPRフォーラムで通訳をしました。

私個人にいただいた今回のお仕事。
このお話をいただいた時からずっとワクワクしていました。

"インドのケララ州とは、なんぞや?"。

今まで耳にしたことのない未知な響きに直感的に強烈に引き付きられ、考えることもなく(気がついたら)"やります"と返信していた。インド人の英語は聞き取りずらいということや、通訳をした経験がないなど、その時はすっかり忘れていました。胸の高鳴り方は、去年の今頃テイに"ポルトガルいかない?"と誘ってもらった時と丁度同じだった。


フォーラムが行われるホテルに着き、会場に足を踏み入れるとそこにはスーツをビシっと決めた、インドのビジネスマン達がいた。私が専属で通訳させてもらう、とある有名ホテルのマネージャーに挨拶をし、初めての体験の始まりに喜びを感じた。


【通訳の仕事について】
"通訳になりたい"。と、小学6年生の私は卒業文集に書きました。
"おーい、小学六年生の自分!みてる〜?あなたの夢叶うよ〜"
(当時、私が知っている英語を使う職業は"通訳"しかなかったから書いた訳なのだけれども)十数年という歳月をかけてこうやって現実になったことは純粋に感慨深いものがありました。そこを常に意識して目指して来た訳ではなかったけれど、その時々で自分が楽しいことに全力投入してきた結果手渡してもらって、叶った夢。貴重な機会を与えていただいて、本当に感謝です。


【英語について】
インド人の英語も大丈夫でした。私はこれまで50カ国以上の人(この間ちゃんと数えてみたの。)と英語で会話をしてきたらしい。そのおかげで耳がいろんな英語を聞き取れるようになっていた。

あ、いや、耳というより心構えのおかげか。多くの異文化体験を通して居心地悪さを味わい続け、耐えたり乗り越えたりしたことでついた"個"としての自信。それこそが、"物怖じない英語力"を、作り上げたんだ思う。

そうだ、この間面白い記事記事を見つけたの。英語で行われる会話の中で、ネイティブのみによる英語の会話の比率がオレンジのところ。このデータからもわかる通り"英語"という言語は、もはやネイティブスピーカーの言語ではない。英語を話す時、細かいミスを気にしている場合なんかじゃない!"自分の見られ方"より、話をする"相手にフォーカスする"。これがのびのび英語を話す秘訣でしょう。

【快感】
コミュニケーションの中間を担う、通訳。全集中力を傾けて、一つ一つの言葉を逃さずに。" なんじゃ、この快感は!"。会話の流れにのって、バドミントンの高速ラリーのようにパコンッパコンッと言葉を打ち返す。バチバチに自分の本領を発揮できたなあと、手応えを感じる時間もあった。終えた後は、すっきりと爽やかな達成感があった。

【インドのケララ州について】

インドの南に位置するケララ州。

フォーラムの前半、観光局の人がケララ州についてプレゼンテーションをしてくれました。それまでの私のインドのイメージは、"混沌とした場所。"(人々の 喧騒ひしめく感じ。)

だけれども説明を聞いて感じたケララは、そんなイメージとはまるで真逆のような場所だった。もっとゆったりとしていて、人が潜在的に求めている" 平安"、か何かに満ちているような。日本人には馴染みのないケララだけれど、西洋人の中ではかなり有名な観光名所らしく"神の国"と呼ばれるいわば、桃源郷だ。神秘的な魅力を秘めているように見えました。

現地の人々から直接受け取る、"本物の"情報が持つパワーってすごい。プレゼンの間中、私は目を(文字通り) キラッキラッさせていたと思う。道路を横断するアヒル達の話や、バックウォータに浮かぶボートの話。プーラムという名の収穫祭。 

象と人、人、人。圧巻。

ケララは、"アーユルヴェーダ発祥の地だ。(インドの伝統治療法)
先祖代々続く、アーユルヴェーダヒーリング・ビラ本家の御曹司とお話させてもらった。

あのね。本当にかっこよかったのよ。洗練された佇まいから、溢れ出るオーラに、うっとりしてしまった。魅惑的で、本物の王子さまみたいでした。アーユルヴェーダはリラクゼーションというイメージを持ってる人もいるかもしれないけれど治療法なので、ドクターがいるそう。

そのドクターに、自分がどの属性か診断してもらって合う食事法を提案してもらえるんだって。まえから興味あって調べてたから嬉しかった〜。

【初めての通訳という経験を終えて】

行きたい!今すぐ南インドに!また世界が広がった1日でした。好奇心を掻き立てるもっと広い場所へ。

自分の目でみて、自分の言葉で話をする事。それが、やりたい事。

地理、航空に関する知識、文化や歴史。知らないことや、学ぶべきものの多さに圧倒されそうになったけれど(この日に限らず、毎日そんな感じ)"人生のなかで、ゆっくり着実に吸収していけばいいんだよ。"と自分に言い聞かせた。

Minami

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