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最古の湯で1350年の歴史に想いを馳せる


南紀白浜温泉 崎の湯

言わずと知れた南紀白浜のシンボル的存在の崎の湯。その歴史は古く、万葉の昔からある「湯崎七湯」の中で唯一残る露天風呂です。
かつて、熱海、別府と並び日本三大温泉と呼ばれた白浜温泉。その歴史は古く、日本三古泉のひとつに数えられています。
崎の湯が位置するのは、海に手が届く、いや、荒天の時などは波しぶきの方から浴槽にダイブしてくるほど海の間近にある温泉です。

駐車場からの眺め
こちらの自動発券機でお代を支払います

さあ、早速中へ入っていきましょう。
脱衣所に入って、「おぉーー」と心の中で叫びました。
湯船は、三段の棚田のような浴場になっていて、一番下の段は、海に本当に近く、荒天の日などは、波が浴槽に入り入浴禁止になるほどです。

南紀白浜観光協会様のホームページよりお借りしました


私が免許を取って、初めて自分達で白浜までドライブした頃は、無料の野湯に近い感じでしたが、いまは脱衣所も整備されていて、もちろん男湯と女湯があります。

こちらも南紀白浜観光協会様のホームページよりお借りしました


実は、この崎の湯に入ったのは、今回がはじめてでした。観光客が入る温泉と言うイメージが強く敬遠していましたが、良い方に期待を裏切られました。
1月の平日の朝、そうだ、白浜温泉のシンボル的存在の温泉に入っていないと言うのも和歌山の温泉を愛する者としていけてないなぁと思い立ち入浴させていただきました。

入ってすぐの景色。奥に見えるのが女湯の入り口です
断崖絶壁に石仏が彫られています
左手は男湯。男湯は、崎の湯の上に立つホテルや海中公園から丸見えかも

先程からの写真でもお分かりのように
浴場は撮影禁止です。
【カメラ撮影禁止!】の貼り紙があちらこちらに貼られていました。
この景色を皆さんにも見てもらいたいと心から思いました。
浴後、駐車場のおじさんに、外から写真を撮らせてくれないかとお願いしたところ、めちゃくちゃ親切な方で、浴場以外はどこでも撮っていいよ。と、普段自撮りする習慣のない私を看板の前に立たせて、もう少しこっちだとか
縦と横と両方撮っておくなと何枚もスッピンの写真を撮ってくださいました(>人<;)

大きな看板が目印。公衆トイレもあるので安心。



肝心の温泉の感想ですが
一言で表現するなら最高でした!!
ザ・塩化物泉!!
と言う感じの熱の湯で、この日はめちゃくちゃ寒く、強風だったのですが、とにかくポカポカに温まりました。
個人的には、棚田のように三段になっている一番上の紀州檜の浴場がいちばんすきでした。下に行くほどぬるくなるので、ぬる湯好きとしては珍しいのですが、檜の浴槽に足を伸ばし寝転ぶと海と一体化している錯覚に襲われます。とにかく、波の音と風の音、大自然を感じられる温泉でした♨️


白良浜を右手に見ながら進むと看板が見えてきます。

心と体の両方が満たされる温泉です。
是非、白浜にお越しの際はご自身で体感してください。

あぁ、温泉行きたい。

*崎の湯は、お風呂のお湯が海に流れるため、シャンプー・石鹸などはご利用いただけません。

▪︎所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町1668番地
▪︎電話:0739-42-3016
▪︎営業時間:8時〜17時(時期により前後あり)
▪︎入浴料金:3歳以上500円
▪︎源泉掛け流し露天風呂
▪︎泉質:ナトリウム塩化物泉
▪︎源泉:行幸(みゆき)源泉
▪︎泉温:78.0度
▪︎適応症:神経痛・関節痛、慢性皮膚病、婦人病 など
▪︎無料駐車場あり 

斉明3年(657)、時の孝徳天皇の皇子である「有間皇子」が、この「崎の湯」に逗留され、その「有間皇子」の薦めで木の根険しい山坂をいとわず、翌年には、「斉明天皇」が、大宝元年(701)には、「持統天皇」「文武天皇」が行幸され、また熊野詣での往来に、「後白河法皇」をはじめ、都の貴族たちが沐浴されており、道後・有馬と並んで日本最古の三湯の一つの温泉とされています。

その頃の「崎の湯」は、砂岩に浸食された窪みが自然の湯舟になっていて、海を眺めながら入浴していたとされており、本当にのどかな自然のままの磯風呂で、今日の「崎の湯」もその頃を感じさせています。

目の前に雄大な太平洋が広がり、波しぶきが届くほどの最高のロケーションです。湯壷は万葉の時代より残る歴史あるものです。
「波の音」「潮の香り」「綺麗な空」大自然と歴史を存分に感じながら入浴を楽しんでいただけます。
[効能]リュウマチ性疾患、運動器障害、更年期障害、婦人病。
基本情報

所在地西牟婁郡白浜町1668料金3歳以上500円(税込み)TEL0739-42-3016URLウェブサイトアクセス方法JRきのくに線白浜駅下車 バス「湯崎」下車 徒歩5分その他連絡先:崎の湯
所要時間:不要


太平洋
に面した開放感あふれる露天岩風呂658年(斉明4年)に斉明天皇中大兄皇子が入湯したと言う由緒ある湯。紀州藩主時代の徳川吉宗も入湯した。波を間近に感じながら入れる温泉だが、天候が悪くなり波が高くなると入湯禁止になる。露天だが中央に仕切りを設けており男女別に入湯できる

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