「普通の人さん」の資産形成はどうあるべきなのか
「資産所得倍増プラン」に向けて、昨今政府もNISAのさらなる拡充を表明しました。
「資産所得倍増プラン」などというネーミングが、いかにも怪しそうな政策ですが(失礼)、NISAの拡充はいわゆる「普通の人さん」たちにとって悪い話ではありません。
ただ、あくまで資産を増やす政策の根幹は投資にあるので、ここをしっかりとした知識を持って対応しないと、預貯金とは違って逆に資産を減らすリスクがあります。
そこで、おすすめの
「時価総額加重平均インデックスファンド」を中心に「つみたてNISA」
で資産の基礎を積み上げ、さらなる余剰資金は
特定口座を利用した「アセット・アロケーション」を採用した運用
が最適解だとお伝えしました。
また、40年という長期運用ですが、「つみたてNISA」のみでも約2,000万円の資産形成も可能でした。
さて、このような資産形成の結果、「普通の人さん」たちは一体いくらの資産を持っていれば良いのでしょう。
ここからは、NISAやiDeco、総合口座(特定口座)を利用して、どれくらいの資産を積み上げ、またどのように現金化して消費していくかを考えていきたいと思います。
リタイヤ世代の60代で、資産2,000万円以上の人は20~30%程度と言われ、また、資産0の人も2割強います。
資産がなくて「一生働く」ことを覚悟した人たち、また1億円持っていても「足りるかどうか不安」と言われる人たちなど、日本人のお金に関する環境は皆バラバラで、どちらも結局「一生、死ぬまでお金の心配をしている」人が多いのが現状です。
ここは一度キチンと、ある一定の基準を持って、無理のない資産管理を設計し、生涯お金に困らない人生設計を構築することが重要だと思います。
欧米の「普通の人さん」たちができるのに、勤勉で知識レベルの高い日本の「普通の人さん」ができないはずはないです。
ただ、日本人の気質上、「お金のことを考えることは卑しい」などと誤った習慣で金融について学んでこなかっただけで、やれば誰でもそう難しくなく理解できると思います。
「一攫千金」を夢見るのでなく、「普通の人さん」なりのマイペースな資産形成で、GAFAMなどで踊る一部の米国の大金持ちより楽しく、自由な時間と余裕のある生活を送れるようになりたい。
そのためにも、「本当は金融資産はいくら必要なのか」をしっかり知ることは、とても重要だと考えています。