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【読書記録】芦沢央「火のないところに煙は」

先日、読み終えた芦沢央さんの「火のないところに煙は」が面白かった。
芦沢央さん、エックスとかで読了ツイートに上がっているのをよくお見かけして、
ずーっと気になっていたので、ちょっくら読んでみることに。
初めて読む芦沢央さんがコレで正解なのかは、わからないけれど、私は面白かったのでよしとする。

芦沢央さん。
なぜか頭の中で必ず「芹沢」(セリザワ)に変換されてしまい、検索すると見つけることができない。なぜだろう。思い込みって怖い。ホラー好きの娘が、表紙を見て「面白そうだね」と言い、「うん、ずっと気になってたセリザワさん」と説明をしてしまい、「え?これセリって読むんだ〜」と言われ、ハッとして気まずい思いをした。いつも漢字の直しをしてるというのに!漢字練習を口すっぱく注意しているというのに!!!

この「火のないところに煙は」はホラーだった。普段はミステリーを書かれているようだが。私、あんまりホラーは読まないんだけれど、この本当っぽい感じのホラー(モキュメンタリーというらしい。ネットで芦沢さんがインタビューに答えていた)は好きだ。
昔読んだ小野不由美さんの「残穢」もこんな感じだった。
本当っぽいのって怖いよね。(そりゃそうだ)

私は霊感とかないけれど、一度だけ金縛りってやつは体験したことがある。
昔、就職活動のために富山に一泊で行ったことがあるのだが、そこで泊まった駅前のビジネスホテルで夜中テレビが突然ついたと思ったら消え、その後、意識はあるのに体が動かない、という体験をした。何かを見たわけではないが、金縛りは後にも先にもあの時だけなので、アレは何かあったんじゃないかと思っている…。

小学生の頃は心霊ブームがあり、自称「私は見える」という友人と校内の心霊スポット巡りをしていた。地下室のトイレや理科室、音楽室などを放課後、ひとけのない時間帯に友達数人と巡っては、「そこ!その端っこの方にいる!」なんてことをやっていた。そこは小学生なので、私も「なんだか薄暗い感じがする!」「ぼんやりと何かいる気がする!」と乗っかっては、キャーキャー言っていた。そういえばそれでキャーキャー逃げていた時に、階段で踏み外した私は足を挫いたことがある。鈍臭い人間は走ってはいけない。今となっては懐かしい思い出だわ。

夫は怖がりなのだが、ホラー映画はよく好きで、よく観ているが、そういう場合「うぎゃーぎょえーきゃー!!!」というタイプのホラーで、いわゆるジワジワくるやつは苦手らしい。
いわゆるじんわりと後ろが気になるタイプのものは苦手だとか。
あと日本のものは怖くて観られないとか。
私はどちらかというと、ジワジワと気になる、心理的なものが好きなんだな、とあらためて思う。一人で小説として読んで「うーん面白い!」となるのはこっちのタイプである気がする。そもそもホラーをあまり読まないのでわからないが。

京極夏彦さんとかずーっと気になっているのに、まだ手を出せていない。
新しい小説家の人に手を出す時って、「どれから読むのが正解なんだろう?」とか考えてしまうのは私だけだろうか。
「この人好き」と思ったら、その人の作品ばかり読んでしまい、なかなか新しい人に手が出せない。本屋大賞とか直木賞とかそういう「きっかけ」の本は読むけれど、作家さんご本人が気になっている時は、「どれから読むのが良いのかしら…」と悩んで結局そのままであることが多い。
「どれから」なんて正解はないだろうに。
でも、シリーズものとかを出されていると、「これから読むのが正解だよ」なんて話も聞くじゃない。そうすると「あーそれから読むのが正解だったかああああ」と後でなんとなく負けた気になってしまう。何に負けたのかわからないけれど。

今年こそ、京極夏彦さんに手を出してみよう。

芦沢央さん、京極夏彦さん、ホラー関係、おすすめがあったらコメントくださると嬉しいです。



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