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母とわたし バトル編

人生で一度だけ、母と感情的に言い争ったことがあります。その話。

2年くらい前。末っ子が1歳半くらいの頃。わたしはバンドに参加し始めた頃。

実家にいたら、母に突然「まだこども欲しいと思ってるんじゃないでしょうね」と喧嘩腰な口調で言われた。ものすごく唐突に。

本当にすごい唐突だったから、イエスともノーとも言わずはぐらかしたつもりだったんだけど、母の攻撃は止まらないw

「その顔はまだ欲しいと思っているね。可愛いから、というだけで何人も産むのは無責任だ」「やりたいこと(歌)があるのなら、こどもがもう少し大きくなってからやればいいのに待てないのか」

急に何なの?!!ひとまず反論する。

「まだ何も決めてはいないし、産むことは無責任だとは思わない」「わたしは今(歌を)やりたいからやっている」

すると母は言う「犠牲になっているのがわからないのか」

つまり、わたしが好きなことをやろうとすると、こどもたちが犠牲になるのだ、と。

カッチーーーーーン。

「わたしは犠牲にしているとは思っていない。今やりたいことを全力でやりたいだけ。いつ死ぬかわからないのに、ずっと我慢しろって言うの?!」わたしは声を荒げた。

そして本当はもう一言付け足したかった。それは…

【お母さんみたいに】

すんでのところで飲み込んだ。これを母に向かって言ったら取り返しがつかなくなると思った。でも、わたしの本音だった。お母さんみたいに我慢する人生は送らない。自分を犠牲になんかしない。

今度はわたしの方が止まらなくなった。

「家のこと、育児のこと何もできないくせにって思ってるんでしょ?!わたしはお母さんみたいにはできない」「わたしの体調が悪くなるのも(頭痛などで時々寝込んでいた)、外に出ているからだと思ってるんでしょ?!」「わたしはこどもを産むことにしか自分の価値を見出せない。そう育ってしまった。」

泣きながら言った。母に向かってこんな風に声を荒げたのは初めてだった。

母は少し冷静になり、「家のことはそうは思わない。お母さんも苦手。よくやっている方だと思う」「体調のこともそうは思わない。お母さんも何もしていなくても頭痛がしたり寝込むことがあるからわかる」と答えた。

ここで来客がありタイムアップ(お互い平然と来客を迎えるw)

母と感情をぶつけ合ったのはこの時が初めて。その後この話題になることも、こんな風に言い合うこともない。

この時わたしが抱えていた罪悪感や不安や自己否定が一気に爆発して、本音が炙り出されたような出来事かなと思う。言い争いながら、そうなんだろうなとは思っていたけど、いやー、びっくりした(笑)そんなこともありました!



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