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顔の皺を鏡で気にする母。

長方形の箱に足を運び皺をなかった事にしに行く人々。

確かに線の入っていないつるりとした肌はとても綺麗かもしれない。

だけど、その人にしかつくれない皺だと思うと皺すらも愛おしく思える。

その人の人柄や人生が刻まれているようで、とても素敵なのに。

皺があっても変わらず好きなのに。

つるりとしている時代からしわしわになるまで見届けたい。

「あれ、ここ!皺が増えたんじゃない?」って笑い合いたい。

天井のシミを数えるように眠くなるまで皺を数えてみたい。

誰のしわしわを見届けたいかな
しわしわでも好きよって誰に言ってもらいたいかな


                                                      みなみ まる

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