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富田林

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南河内の富田林市の情報を格納します。
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#シロクマ文芸部

閏年 旅立つ先で 迎える日 闇から始め 目指す空港

閏年、4年に1度あるこの日を日本以外で過ごすことになった。一面闇が覆った日が昇る前の雨の駅…

布団から でれた勇気で 初不動 新たな移動 体ぬくもり

布団から出る。勇気がいる冬の休日。このまま布団にこもれば至福の時が続く。休日なのだからそ…

本を書く 話題求めし 冬ホール 太鼓の響き ヒントの予感

本を書くと意気込んでみたものの、それから24時間が経過した。年明け早々決意したが、根本的な…

新しい 年も歩くと 早決めて 楠公道路 川まで歩き

新しい年に何を始めようかと外に出る。やっぱりこれしかないと始めたのはウォーキングだ。いろ…

振り返る 過去のことなど 忘れたく けど思い出は しばらく残り

振り返る。やっぱり違うと思った。まだ数日前までの記憶が残る駅前広場。今までは同じ色をした…

冬の色 白と決めずに 感性で まもなく消える バス色ありかな

冬の色、この質問に対して、ほとんどの人が「白」と答えるだろう。なぜならば、ホワイトクリス…

詩と暮らす 何があるのか 内面に 冬のイベント 感性で見て

詩と暮らす。それは夢なのかもしれない。詩と暮らすとは何だろう。詩を職業にしている詩人のことではない。詩の世界と表裏一体、いつも詩の世界を表現できるように内面からの感性を研ぎ澄ませている人こそが詩と暮らしているのだ。 「ほう、イルミネーションか」世間ではあっという間に年末のクリスマスに向けて走り出している。ついこの前までオレンジのかぼちゃのお化けで遊んでいたハロウィンから今度はホワイトクリスマス、日本人らしい気持ちの切り替えようだ。 「ふん、世間の流れに流れては詩の世界とは

誕生日 店のオープン 喜んで クラフトビール 楽しく飲んで

誕生日、一般的には人が生まれた日をそう呼ぶが、必ずしも人以外で使うことがある。それは店の…

紅葉鳥 探した場所 田んぼにて かかしの中に いるかいないか

紅葉鳥、その名を初めて聞いた時、必ず探してみようと思った。伝説の鳥として知ったのは今から…

りんご箱 夜勤明けにて 見る秋に 子どもの相手 睡魔を抑え

りんご箱が無造作に置いている中を歩いていく。箱は空箱だ。箱の目の前がスーパー、それも裏口…

秋桜の 横でだんじり 秋祭り 舞台で演じ 天誅組

秋桜が咲き誇る秋の風景、微妙に濃さの違う複数のピンクに咲く秋の花は彼岸花よりも美しいと思…

走らない 歩みはやめず 夢つかむ ビールづくりも 秋の熱意で

走らない、慌てない、それが良かった。目の前にあるのは醸造用のタンク類、男は1年半の夢を無…

読む時間 スケジュールを 眺めつつ できる日探す 公園の秋

読む時間が欲しいと、スマホのスケジュール帳を見ながら唸っていた。完全に予定が詰まるだけで…

秋が好き ピアノ音色が 似合うとこ ベートーベンの 想いは指に

秋が好きと彼女はいつも言っている。まだ暑いが季節は確実に秋めいてきた。今日は彼女のリクエストで僕の得意ではない分野に付き合うことになったのだ。それはピアノのフェスティバルの鑑賞だ。「クラシック、あんまり聞かないんだが」ベートーベンの関係するピアノの演奏会が、彼女の住んでいる富田林のすばるホールというところで行われるという。もう彼女は僕の分のチケットも用意してくれるから断るわけにもいかない。 こうして当日すばるホールというところの入り口で彼女と待ち合わせた。「ここプラネタリウ