気になりし ようやく行けた 卯月の日 絶景映える 一本の木に
「あれがか!」思わず息をのんだ。ずっとこの日を待っていた。あれが気になったのはいつの日からだろう。
1000メートルを含めた数百メートル級の山が屏風のように並ぶその手前には高くても300メートル程度の低い山が続く場所があった。後方の高い山々よりも頂上付近がはっきり見えるが、その中で浮いているかのように一本の木だけ目立っていたのだ。
正体を調べたがよくわからない。けれど近づくことはできそうだとわかったのだ。わかったが、実際に行動を起こすまでは時間がかかった。「一度は行ってみた