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短歌

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南河内や奥河内などの風景を眺めながら短歌を詠ったものを集めました。個人的には俳句・川柳の5.7.5より、短歌の5.7.5.7.7の方が好きです。
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#毎週ショートショートnote

春空に 誘われ音の ステージへ 活用なれば 返し断捨離 

部屋全体を見たとき、まだまだ自分の断捨離はまだうまく行っていないようだ。 その時、以前聞…

コンサート 春周年 楽しみに ダンサーの事 蒸し返し無し 

友達からコンサートの誘いが来た。地元の推しのミュージシャンがこの春に周年記念のコンサート…

春散歩 季節感じぬ 工場群 猫の視線は ビームのように

「今日はいつもと違う道に」春の日差しに惹かれながら散歩の相手は、癒しの家族のワンちゃんと…

梅見ずに 目指すはひとつ 猫ミーム トイレ探しは 新たなネタに

「こんな時に、痛ててて」Nは急にトイレが行きたくなった。Nはある画像を手に入れるために外…

旅帰り 不思議体験 如月の 三角の間も レトルト早さ

あれはレトルトな三角関係だったのかもしれない。レトルトというより即席かも。旅が終わりまも…

春先に 地道活動 評価され 横文字響く インクルーシブ

奥にあると言われてきた。だが見たところこれは洞窟だ。「洞窟の奥にお子様ランチって?」テー…

その場にて 歴史変われど 石の橋 バレンタインは デジタル化だが 

「貰えるだけましなんだ」今年もバレンタインデーにもらったもの。周りのみんなは嬉しそうにしているのに、ひとりだけそうではなかった。なぜならば、誰も信じないけど、3年ほど前にSLチックに未来にタイムトリップしてしまったから。 「未来に来て便利になったのはいいけど、デジタルバレンタインはちょっと」今の時代に来て3年になるが、バレンタインがデジタルなのは正直馴れない。かつての時代にいた時には、たとえ義理チョコのようなものであってもリアルなチョコレートがもらえたのだ。 それが、あの

春目覚め 行列できる リモコン絵 子どものヒント 青春こそ

「忘れていたよ」思わず彼女に唸るようにつぶやいた。「忘れいていたってどうしたの?」付き合…

冬午後に ツノに見えたし 東館 依り代の名も 幼子見ると

「はぁ?東館にツノがあるって何それ?」私は意外な情報に一瞬目を疑った。直後に笑いがこみ上…

路地奥に 逃げて見つけた 冬水場 ギリのところで どんでん返し

「よし、どこか隠れるところはないか」後ろを振り返ったが追ってはこない。もう少しのところで…

冬の空 帰り道での ため池で 開けた口調 トロンボーンか

あそこにもため池があると、歩きながらつぶやいた。今日は重要な顧客への外回りの帰りだ。顧客…

サークルの 町を歩いた 冬の空 見上げ聞こえる ドローンの音

営業活動のためにある町に訪問した。住宅地だが町が個性的な形をしているという。「公園が中心…

冬空で 限定サンド 無事確保 食べし浮かぶは 冷や麦の怪

「ようやく手に入れられた」念願のものが手に入れた時の喜びは、冬の寒さも吹き飛んだほどであ…

粉雪が 降りし里山 季節感 会員制と 思う豊かさ

「へえ、ここに」友達に誘われて山の上の住宅地に来ている。ここはバブルのころには億単位で売買されたという場所らしく、戸建ての家一軒一軒がとにかく大きい。友達がその下に知る人ぞ知る里山があるという。 「そこは会員制ではないけど、いたら会員制で選ばれたメンバーのような気分になれるんだ」と、何度も行ったことがある友達は嬉しそう。  友達についていき坂道を降りていく。坂道の下は森のようになっている。それ自体はこの地域では別に物珍しくもなかった。ただ森に入る直前に入口があり、その中に入