如月の 意外なところ 羊鳴く 見つめる親子 草を食べきり
「あれ?」首を傾げた。なぜか羊の鳴き声が聞こえる。「メェー」もう一度大きく聞こえた。これは空耳でも幻聴でもない、リアルに羊の声が聞こえたのだ。「ど、どこに?」思わず振り返った。ここは町の中心から少し離れてはいるが、それでも周りに家や商店、役所などが建っているようなところ。決して牧場なんかではない。
「いるとすればあそこしかないはずだ」視線に入るスポットの中に、山のようになっている斜面ががある。だがそこは高校の敷地内だ。
「高校の中に、羊がいるのか...…」斜めになっていると