閏年 旅立つ先で 迎える日 闇から始め 目指す空港
閏年、4年に1度あるこの日を日本以外で過ごすことになった。一面闇が覆った日が昇る前の雨の駅前、普段なら絶対に来ないような時間帯だが、旅の始まりであれば苦にもならない。
「1年ぶりか」毎年海外に渡航する。そしてまとまった休暇が取りやすい2月に実行するのだ。例年ならバレンタインデーと重なることが多かったが、今年は安い航空チケットの関係で、3月初めまでの予定となった。閏年は旅先で過ごす。
バスに乗り込んだ。まだ暗い時間、乗客はそれほど多くなかった。貸切に近い状況で前のほうの席を