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短歌

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南河内や奥河内などの風景を眺めながら短歌を詠ったものを集めました。個人的には俳句・川柳の5.7.5より、短歌の5.7.5.7.7の方が好きです。
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2024年2月の記事一覧

大学に 薬師見つけた 閏年 次の言葉が 見つからぬまま

「まさか、なぜ?」うわさでは聞いていたが、まさか本当にあるとは思わなかった。言葉が見つか…

梅見でも 花より団子 理に適う 植木のパフェ 笑うアイデア

「白は終わりかけか、でも赤はまだまだ」そんなこと思いながら梅を見た。毎年恒例になっている…

如月の 意外なところ 羊鳴く 見つめる親子 草を食べきり

「あれ?」首を傾げた。なぜか羊の鳴き声が聞こえる。「メェー」もう一度大きく聞こえた。これ…

西口に 降りて見上げる 寒の空 足を運ばせ 探求得に

複線の鉄道が、降りる駅のひとつ手前から単線に代わる。鉄道の速度も途端に遅くなるが、距離が…

旅帰り 不思議体験 如月の 三角の間も レトルト早さ

あれはレトルトな三角関係だったのかもしれない。レトルトというより即席かも。旅が終わりまも…

春空に 想定外の 昼ごはん 勇気あればと 胃も満足に

まさか閉店しているとは思わなかった。トイレが壊れていたのが理由という。今日はそこでお昼を…

閏年 旅立つ先で 迎える日 闇から始め 目指す空港

閏年、4年に1度あるこの日を日本以外で過ごすことになった。一面闇が覆った日が昇る前の雨の駅前、普段なら絶対に来ないような時間帯だが、旅の始まりであれば苦にもならない。 「1年ぶりか」毎年海外に渡航する。そしてまとまった休暇が取りやすい2月に実行するのだ。例年ならバレンタインデーと重なることが多かったが、今年は安い航空チケットの関係で、3月初めまでの予定となった。閏年は旅先で過ごす。 バスに乗り込んだ。まだ暗い時間、乗客はそれほど多くなかった。貸切に近い状況で前のほうの席を

学び室 春めく庭が リニューアル 一年前の イベント思い

春めく季節になれば、あっという間に終わる3学期、新しい学年に上がる前にもう一度勉強をして…

春空に 見上げ数える 十月かな 時を待ちわび ハートの一枚

「え、幻覚?」焦った。なぜならば突然大空にハートの形をしたものがいくつかちらついたからだ…

春日和 席で待つのは 開演時 神楽の舞も 季節あるかな

急速に春が進んでいる。梅はどんどん咲き誇り、次は桜が咲こうとしているようでつぼみが膨らみ…

春先に 地道活動 評価され 横文字響く インクルーシブ

奥にあると言われてきた。だが見たところこれは洞窟だ。「洞窟の奥にお子様ランチって?」テー…

春風に 誘われ歩く 屋敷塀 鳥だったらば 庭も見えたか

急に気温が上がったので、冬眠から目覚めたように外に出た。若干の寒さは感じるが天気が良けれ…

梅の花 定番以外 見つからず 視線の先は モノづくりの技 

梅の花を求めながらいつも疑問に思うことは、毎年新たな梅の花を探していることだ。定番のスポ…

その場にて 歴史変われど 石の橋 バレンタインは デジタル化だが 

「貰えるだけましなんだ」今年もバレンタインデーにもらったもの。周りのみんなは嬉しそうにしているのに、ひとりだけそうではなかった。なぜならば、誰も信じないけど、3年ほど前にSLチックに未来にタイムトリップしてしまったから。 「未来に来て便利になったのはいいけど、デジタルバレンタインはちょっと」今の時代に来て3年になるが、バレンタインがデジタルなのは正直馴れない。かつての時代にいた時には、たとえ義理チョコのようなものであってもリアルなチョコレートがもらえたのだ。 それが、あの