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短歌

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南河内や奥河内などの風景を眺めながら短歌を詠ったものを集めました。個人的には俳句・川柳の5.7.5より、短歌の5.7.5.7.7の方が好きです。
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2023年12月の記事一覧

初日の出 見れるか予報 睨みつつ 今年最後に 百質問

今日は今年最後の日なので最初に短歌を書きましょう。 初日の出 見れるか予報 睨みつつ 今…

鐘を見て 年越しのこと 思いつつ 二日酔いにも 良いことあるか

「相変らず過激だなあ」同窓会を兼ねた忘年会の翌日の昼間、若干の頭の痛みが残る。二日酔いの…

最後の日 無謀なことを やる師走 謎標識 命救われ

最後の日になるところだった。「なんとバカなことを考えてしまったのだろう」踏切から見える謎…

金なのか 愛が大事か 悩む冬 天狗の木前 答え求めて

「えっと、えっと」今日はオーナメントは焦っていた。向かっているのは近所にある大きな神社だ…

哲学の 問いに戸惑い 冬里に 結果来れたは 唐久谷かな

「どんなに言葉を尽くしても、結論が出ないであろう哲学的なテーマについて語り合うことは、時…

ラーメンを 食べる年末 何するの 紅プール トーナメントは

「年末だというのに、会社の幹部は何を考えているんだ」お昼休み会社の近くに新しく誕生したラ…

冬前に 講座で知った 越南に 旅の気持ちが ふくらむ日々に

「さて、いくらくらいだろう」今日もネットである情報を探している。冬前のあの日をきっかけにして、毎日のように情報を探しながらため息をつく。それはベトナム旅行の情報だ。 それまでは海外旅行など一度もしたことがなかったのに、市内に住んでいる多くのベトナム人を知ろうという公民館のセミナーを偶然に見つけ、それに参加してから突然ベトナムが気になって仕方がないのだ。 「本場のベトナムコーヒーを飲んでみたいものだ」そう言いながら、また探してみる。「ん?」今日はようやく気になるツアーを見つ

冬景色 歩いて向かう 西の空 スマホアプリで 不安半減

「歩いて帰ろう」世間はクリスマスだが、今日はゴルフ場での応援バイトだ。ゴルフ場からバスを…

絶望と 避ける手を取る クリスマス 駅で見つけし 輝く光

「今年はステイホームしかないのか」クリスマス、今年も絶望の日である。理由は説明する必要は…

振り返る 過去のことなど 忘れたく けど思い出は しばらく残り

振り返る。やっぱり違うと思った。まだ数日前までの記憶が残る駅前広場。今までは同じ色をした…

台に乗り ホルモン眺め 師走かな アニバーサリー 決まらず迷い

「アニバーサリーにどうしよかな」師走から年末にかけたある日、まもなく来る記念日を前に、ど…

坂道を 登り切ったら 冬空が 眺め考え 坂の由来を

「この坂に由来はあるかな?」友達が意外なことを言ってきた。坂道に由来なんて考えたことがな…

北向かう 道に見えるは カニ挟み 文字とおもちゃ 愛はどこかへ 

探検が好きな人は、地図で田園地帯が広がる北を目指すことにした。そこには、昔味見をして気に…

帰り道 光に吸われし 師走夜 小さなイルミ 癒しのときに

「もうこんな時間だ」時計を見ると午後8時を過ぎていた。管理職になって半年、もう管理職だから残業がつかないのに、ついつい残業をしてしまう。 勤務している会社は師走の時期、年末に向けてが一年の繁忙期だ。そして年を越せば暇になるから今が潮時である。 「うちは、忘年会がない代わりに新年会が盛り上がるからなぁ」などと考えながら帰り支度。 「じゃあお先に」部下は一斉に挨拶を返してくる。彼らは後1時間は働くのだろう。 駅に向かって歩く。通り道にある小さな公園が光り輝いている。 「イルミ