後鳥羽院八百年とクリエイティブ
こんにちは!
今回は号外的に記事を書きました!
なにかとイベントが中止になったり延期になったり、FIXさせるのが難しい時代ですが、だからこそフレキシブルに、状況をみながらパッと動く力が養われますよね。
今までは計画や予定を主に置いてプロジェクトを進行していくのが当然でしたが、いかに臨機応変に組み替えられるかを前提にプロジェクトを組むのがイマらしいですよね。
となると、やはり大きな組織団体だとスピーディーな方向転換が難しい。こんなところでも「個の時代」だなーと感じます。
「チームで頑張る」のに加え、「一人でも頑張る」へ。これからのコミュニティは、依存せずに高め合うことを楽しんでやれる人たちと、自ずと共同するんだろうなと思いました。各々が固定観念のアップデートを進めていかないとですね。
そんな今年の後鳥羽院八百年のイベントもまさにそんな感じでした。(「八百年」というすごい年数を経てまだしっかりと残る文化。それを世界中の人に伝え、未来に残し活用する事業です。)
後鳥羽院が上陸した9月に予定していた一大イベント「島一周神輿渡御」は残念ながら来年に延期となってしまいました。
でも、そんな時こそ、ないものはない。しっかりとできることを工夫して映像に残し、来年以降につなげていく予定です。お楽しみに!
そこで朗報!
10月のお祭りは対策をしっかりとしながら開催することが決定しました!
10月16日、隠岐神社へ!(配信もあるようです)
さて、この後鳥羽院八百年のクリエイティブのいくつかを担当させていただいています。
今回はそんなクリエイティブの紹介をさせていただこうかと思います。
<コンセプトのはなし>
クリエイティブを作る上で重要なコンセプト。これを軸に色々なことを考えます。たくさんの会議・打ち合わせ、いくつものアイデアから生まれたのが「つながる800」です。後鳥羽院が海士町に来て、大きく世の中も、海士町も変わったと思います。その起点となった800年前と、今。そして800年前の出来事があったから今があり、それを未来につなげていく。という想いを込めて「つながる800」としました。
「つなげる」ではなく「つながる」にしたのは、力を入れずにしなやかにつながっていくイメージだったからです。持続可能的に、自然と作用する動きが、未来に向かって適切な変化を遂げながら続いていけるからだと思ったからです。
<ロゴのはなし>
コンセプトの「つながる800」を図案化したものです。見て一目瞭然、800がつながっていますよね。リンク🔗するようなつながるイメージで作りました。シンプルかつ強いメッセージのロゴになったなと思います。
「GOTOBA-IN」も「後鳥羽-院」と「後鳥羽 - in」をかけたりもしています。
さらに、この4つの輪は隠岐四島を表しています。この事業で隠岐四島がもっとつながり、楽しくなったらいいなと思っています。たくさんの文化をここからつなげていく想いを込めています。
ちなみに、このロゴマークは2021年の山陰広告賞を受賞させていただきました。ありがとうございます!
<映像のはなし>
WEBもSNSも映像の時代となり、よりイメージを膨らませやすいものになりました。そこで、世界中の人に興味を持ってもらえるよう、役割を分けた映像を作りました。コンセプト・観光・アカデミックと3つのレイヤーに分て、「AIDA」の「AID」がこちらです。
ぜひご覧ください!
●(A:Attention)コンセプト映像。「え!!何だろう??」とワクワクすることをイメージして作っています。
●(I:Interest)インフォメーション映像。「後鳥羽院・隠岐ってこんなとこなんだ!」と興味湧くことをイメージして作っています。
●(D:Desire)アカデミック映像。「後鳥羽院・隠岐についてもっと知りたい!」と興味を深めることをイメージして作っています。
そして、
●(A:Action)来島・参加してもらう。
(書きながら、AIDAの話はまた今度しようかなとおもいました。笑)
いやー、制作陣の皆様、めっちゃ大変でしたよね。。素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます!
※いいね!と思った方は、ぜひチャンネル登録おねがいしますー!
<HPのはなし>
HPは事業のコンセプトや映像での啓蒙、NEWSなどでの情報発信・共有として、母艦のようなイメージで作りました。たくさんのコンテンツが乗ってくることを想定し、シンプルにイメージを伝えられるような構成にしています。
<島民劇のはなし>
海士町民が力を出し合って作る島民劇。出演者も老若男女、地元の人も移住者も、多様な人が登場するので、昭和の大衆演劇みたいなイメージを現代風にPOPな印象で制作しました。出演者もスタッフも、お客さんもみんな楽しくなるようなポスターになればいいなと思って作りました。
ほんとは10月に公演予定でしたが、コロナで3月に延期になりました。準備期間も伸びたので、きっとより面白くなると思います。おたのしみに!
<伝統文化体験のはなし>
800年を記念して、後鳥羽院が当時楽しんでいたものを、文化事業として学べるイベント。子供を中心に、子供が気軽に参加できるよう、堅苦しくなく「遊んで学ぶ」ようなイメージで制作しました。
という感じでいろいろと制作してきました。ここに紹介しているもの以外にもまだいろいろあったりします。
こうしてまとめてみると、よく作ってきたなー。。と思います。少ない予算に少ないスタッフ。アイデアを出し工夫した「ないものはない」クリエイティブだなーと、改めて思います。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございます!
承久の乱で幕府と戦い、敗れ、隠岐に来た後鳥羽院。後鳥羽院がたくさんの文化と共にセンスを隠岐に持ってきてくれたのは間違い無いと思います。だから隠岐の人はセンスがいい人が多いんだろうな、と思うことがたくさんあります。
センスというのは、具体的に絵が上手いとか、楽器が上手いとかもありますが、それだけではなくて、ものを観る・考えるセンス。アイデアのセンスがあると思います(カンともいうかもしれません)。もうちょっと言うと、センスほどオールマイティなスキルは無いと思います。
そんな後鳥羽院が持ってきてくれたセンスを、文化というものを通じてこれからも時代に合わせてブーストしていければきっと未来は明るいだろうなと思っています。
この事業にはたっぷりと思いとストーリーがありますので、ご興味ある方は10月16日、ぜひご参加ください!!
配信もあるようですので、ぜひ!