#4イギリスからのメッセージ:新柄コロナはライフスタイルを変えなさい、と教えてくれている

共に活動する仲間のドクターが参加したイギリスからのオンラインセミナーの内容について、内容を共有して頂きました。
インドのドクター、漢方医のドクター、統合医療ドクター等、国内外問わず多くの専門家と意見交換を繰り返す中で、共通して話されていることが多くあります。


ご参考にお役立ていただけたら嬉しいです。
※尚、住んでいる国の気候風土や水、基盤となる食文化によって体質の違いもありますので、より適するもの、そうでないもの等、選択肢は他にもさまざまあると思います。


“Can phytochemical & probiotics help us recover faster from Covid-19 with Prof. Robert Thomas”

講師:Prof. Robert Thomas(ロバート・トーマス教授)
腫瘍内科医、ケンブリッジ大学教諭、など。
専門は、乳がん・前立腺がんなどホルモン感受性のある癌の治療。癌治療における効果増進と、副作用の軽減のために、食事とライフスタイルの提案をしている権威。

・コロナ患者のケアもしており、陽性者、治療を受けている患者両方に関わっている。

・現在のコロナ患者(発症者、重症者)
50 歳以下の健康的な生活習慣をしている女性:発症率 0.09%
80 歳以上の高齢者は 15%の死亡率。
併存症(糖尿病、がん患者、高血圧、肥満)を持つ人は重症化率が高い。
両極端な疾患である。

・この病気はライフスタイルを変えなさいと言っている病気。

・感情、ふるまい、ライフスタイルを変える必要があり、今は転換期。
サプリ:レスキュー的に投与するには良いが、ホールフード(全粒穀物やまるごと野菜等)がベスト。
発症しているときに必要なものをサプリで投与、は効果あり。
※サプリ:東洋医学では漢方やアーユルヴェーダハーブ等
ファイトケミカル:野菜やフルーツに含まれる、ポリフェノール(緑茶、ターメリック、ブロッコリー、ザクロ等)
発酵食品(味噌汁、納豆、キムチなど)
プロバイオティックスをつくる元であるプレプロバイオティックス、水溶性食物繊維である、キノコ、ターメリック、ザクロ。
これらの栄養素をとることがとても重要である。

コロナの感染予防、発症予防、回復、後遺症のケアによいだけでなく、もともとがん患者さんの治療や発症抑制に効果的とされてきたものが、すべてコロナケアに効果あり。

・運動も効果あり。腸内の炎症を抑えるのに有効。腸内環境を整えることが大切。
・腸脳相関
・腸肺相関
腸内環境を整えることが、肺の炎症・症状を抑えるのに非常に有効。
腸内環境が乱れていると若い人でも重症化しやすいと考えられる。
腸内環境を整えることで、重症化を防ぐことが出来る。

【ドクター・トーマスからの具体的なアドバイス】
・エクササイズ
・肉食を減らす
・フルーツ・野菜を週 5 日以上摂取
・精製砂糖を減らす
・心理的安全性(ポリヴェーガル理論)
・温冷浴
・ハウスプラント(室内に観葉植物を置く。室内環境を良くする。)職場に観葉植物を置くことで、労働者の呼吸器系疾患の発症率を減らすという研究結果あり。
自然に囲まれた生活をする。
植物のアロマが、コロナ後遺症患者の気持ち・記憶力をアップし、ストレス緩和、コロナ後遺症で集中力が下がって疲れやすい人の精神的な覚醒をもたらす。

後遺症の治療として、プロバイオティックスが効果あり。これはあくまでも食事として。
※「そんなに効果が高いのであれば、なぜ他のドクターは薬のように処方しないのか?」という質問に対して、食品だから使いやすい。薬ではない、と断言。

ビタミンA D E の過剰摂取は害になるが、適度にとることが大切。
適度に日光を浴びる→ビタミンDを体内で合成
抗体反応が抑えられる。
運動(オンラインで定期的に運動できる情報提供をすることも大事)

・急性期と回復期で病態が異なるため、ステージに応じて異なる対応が必要になる。
※急性期対応は現代医学。回復期や後遺症ケアは伝統医学等。統合的アプローチを。

【まとめ】
栄養によるアプローチがコロナケアに有効。
食事、ライフスタイルを見直すことが、コロナ対策で非常に重要である。
“Change the Lifestyle NOW!”
Eat better.
参考
Diet, Lifestyle and Covid | Keep Healthy (keep-healthy.com

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