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#6.ヨガのポーズがもっと気持ちよくなる!呼吸のこと(2022年6月号)

ヨガのクラスでよく出てくる、「呼吸」。
皆さんはどんなふうに感じていますか?

「ポーズに集中して気づくと呼吸を忘れている」「吸うのか吐くのか、どっちか分からなくなる」「いまいち気持ちよくできない」などなど…

頭で考えるほど、難しく感じるかもしれません。今日は普段は無意識にしているけれど、ヨガには不可欠な呼吸について、ちょこっと解説します。


深い呼吸がもたらす“体にいいこと”

内臓を元気に!

深い呼吸ができると、内臓が大きく上下し、血液やリンパ液の流れが良くなります。

「血流が良くなる=働きが良くなる」ということ。

食べ物の消化機能がアップするだけでなく、臓器の隅々まで血液・酸素・栄養を運ぶことができるので、体の基本的な働きがぐっと改善します。


免疫力アップ!

猫背や座りっぱなしの姿勢が続くと、肺の下の方がだんだん押しつぶされ、呼吸が浅くなります。

呼吸は体の仕組みの土台ですから、抵抗力が落ちて風邪や病気にかかりやすくなります。

ヨガで行う深い呼吸では特に肺の下の方を活用するので、呼吸の質がアップ!免疫力を底上げしてくれるんです。


深い呼吸がもたらす“心にいいこと”

自律神経を整え、心を穏やかにする

「呼吸」と「心」は実は深く関係しています。

例えば、人前で話すなど緊張している時、呼吸は浅く速くなります。

逆に、リラックスしている時は深くゆったりとした呼吸をしています。

心を落ち着けたい時は、吸う息よりも吐く息をふぅ〜っと長くしてみましょう。副交感神経が優位になり、リラックス状態に近づきます。

反対に、やる気を出したり集中力を上げたいときは、鼻から少し強く息を吸い込むことで、交感神経のスイッチを入れ、やる気モードをアップすることができます。


深い呼吸でヨガのポーズを気持ちよく

呼吸が気持ちよくできると、ヨガのポーズが深まる理由は大きく2つあります。

1つは、筋肉が緩まること。

筋肉には、無理やり伸ばそうとした時、それ以上伸びないようにすることで怪我を防ぐ仕組み(伸張反射)があります。

ヨガのポーズで筋肉を伸ばしながら、ゆったりとした呼吸を繰り返すことで「ここまでなら伸ばして大丈夫だから安心して」という信号を筋肉に送ることができます。

呼吸に合わせてヨガのポーズやストレッチを行うことで、より効率よく柔軟性をアップすることができるんです。


2つ目は、体に対する意識が高まること。

毎日を忙しく過ごしていると、自分の体の声に耳を傾ける時間はなかなかないかもしれません。無理をしなきゃ暮らしが回らない!ということもしょっちゅうです。

そうすると、「疲れたから休みたい」とか「今日は体がかるい。気持ちいい!」というシンプルな、体からのメッセージが届きにくくなってきます。

そんな時はまず、「呼吸」に意識を向けてみましょう。

いつもは無意識にしている呼吸も、体のどこが・どんなふうに動くのか観察してみることで感じ方が違うかもしれません。

また、体を好きな方に伸ばしながら、ゆっくり呼吸を繰り返してみましょう。そうすると少しずつ“体の感覚”が研ぎ澄まされてくるので、「今のポーズが気持ち良いかどうか」「自分に合っているかどうか」がより分かるようになってきます。


今月のちょこっとコラム

大好きな秋田の田んぼの景色。

これまではずっしり穂が実った、金色の景気が一番印象に残っていましたが、電車移動をするようになり、春から初夏にかけての景色にも日々心を奪われています。

水を張った一面に空や山が映る姿には心が洗われ、いよいよ小さな苗がずらっと並ぶと、秋までの成長にワクワク。

(とはいえ実は、美味しいご飯になってお腹に入るのが一番の楽しみかも。)


今月も読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!

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