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#13.ヨガについて、さらっとおさらい(2023年1月号)

ヨガの歴史

いつもクラスに通ってくださっている皆さんにとって、「ヨガ」はどんなものになっているでしょうか。

健康のための習慣、運動不足を解消できるもの、自分のためのリラックス時間など様々だと思います。

そしてそれがどんなものであっても、ヨガが皆さんの暮らしの“心地良い”の一部になっていたら、私はとても嬉しいです。


現代では健康法やフィットネスの一環で多くの人に楽しまれているヨガですが、ヨガの長い歴史の中でポーズや太陽礼拝が生まれたのは、実はごく最近のこと。

じゃあそもそもヨガって何なの?というと、約5,000年前の「ヴェーダ」と呼ばれる“哲学”まで歴史をさかのぼります(※ヨガの起源については諸説あります)。

ヴェーダは 「自分とは何か?」「幸せとは何か?」という私たち人間が持つ普遍的な問いに対する知識やヒントを教えてくれるものだったといわれています。


「ヨガ」とは“繋ぐ”こと

日本でもすっかり馴染みのある言葉になった「ヨガ」は、サンスクリット語で“Yuji(ユジ)”「結ぶ・繋ぐ」という意味をもっています。

ヨガが生まれた時代と現代では私たちを取り巻く環境やライフスタイルは全く異なります。しかし今も昔も同じく、仕事や暮らし、人間関係など色々ある人生の中で、自分を知り、心と身体を「繋いで」いくことが幸せに生きることにつながるのだとヨガは教えてくれています。

そして、その自分を知るツールの一つとして生まれたのが、皆さんも取り組まれてきたヨガのポーズや呼吸法なんです。


心と体を繋ぐ、ヨガのポーズ

こんなふうにヨガの歴史や意味をたどってみると、やっぱり、バレリーナのように美しくポーズが取れていることや、難しいポーズができるようになることはそれほど大事でないことがわかります。

もちろん、ヨガのポーズには前屈・後屈・ねじり・逆転など体の様々な動きがバランスよく取り入れられているので、普段の生活で生まれる癖や歪みを整え、柔軟性アップや体づくりにも役立ちます。

しかしそれも、自分にあった「苦しさのない姿勢」と「穏やかな呼吸」を見つけるための一つ一つのステップなんです。


ポーズを通して、自分を知る

これまでのクラスでも、いろんなポーズにトライしてきました。

身体を動かすことで、いつも当たり前にここにあって、でもないことにしてしまいがちな自分の「からだ」を感じることができたり、ポーズに取り組みながら心や思考の癖に気がつくかもしれません。

呼吸が止まりがちなら、我慢しがちだったり辛抱強かったり。周りの人が目に入るなら、いつも気配りをしているとか。

そこには今の自分の特徴や性格があるだけで、良い悪いはなく、そんな自分をポーズや呼吸を通して一つずつ知っていくことそのものに意味があるのだと私は感じています。

そして、そんなに難しいことを考えなくても「気持ち良いところを選べているかな」「呼吸は苦しくないかな」「今日はちょっと頑張ってみるか」などなど、この1時間がご自身の心や身体とじっくり対話をする時間になっていたら、それ以上に嬉しいことはありません。

今年もどうか、皆さんらしいヨガ時間が見つかりますように!


今月のちょこっとコラム

本のジャンルの中でもエッセイが好きだと気づいたのはつい最近。

情報を得るための読書は苦手だけれど、その人が見ている景色や思考、感情の揺らぎが豊かに描かれている本は、「世界はこんなふうにも見えるんだ」と読んでいてワクワクします。

松浦弥太郎さんは、好きなエッセイストの一人。なんの変哲もない朝食の話も、松浦さんが綴るとその細部まで情景が浮かんで思わずうっとりします。

癒しの一冊は「今日もごきげんよう」、私の仕事のバイブルは「即答力」です。皆さんのおすすめもぜひ教えてください☺︎


今月も最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!


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