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盲腸をやっちまいました

 すっかりご無沙汰しております。
 ご無沙汰している間に、ローラースケートとは関係ないことでちょこまかと忙しかったのですが。先日、盲腸で入院!などという事件まで起きてしまいました。盲腸って、子どもや若い人がなるものだと思ってたけど、年齢はまったく関係ないらしいです。

 ある日の夕方、なんだか右腹とその裏側の右背中が痛いなーという感じになりました。最初は鈍痛だったのですが、だんだん「ちょっとベッドで横になろうかな」くらいの痛みになり、そのうち「あれ、これちょっと痛すぎないか?」から、痛くて我慢できないほどの状態に。

 それでも不思議なことに、最初のころはすっと痛みがおさまってくることもあり、痛みには波がありました。おかげで痛みがなくなると「もしかしてもう治ったんじゃないか?」「わざわざ病院へ行っても、病院では痛みがなくて、なんで来たんですか状態になるかも?」などと考えてしまい、旦那が病院へ連れていこうとするのをずっと躊躇していました。

 民間の医療保険に入っているのでかなりカバーされるとはいえ、私立の救急はそれでもお金がかかるし。無料の公立病院はまず受付に数時間、そして検査も入院もなにもかも永遠に待たされたあげく、手術が必要でも「薬で痛みをおさえて3か月後にまた手術しに来てね」などと言われてしまうことも多いし。

 だけどやっぱりこの状態はおかしいという結論になり、私立病院の救急へ駆け込むことにしました。私立は高いけど、行けばすぐにERのベッドに寝かせてくれて、すぐに救急の医師が診てくれて、CTを含む検査をあれこれしてくれるのが本当にありがたい。痛み止めも検査結果が出る前に、割と早くから点滴に入れてくれました。何度入れてもらっても大してきかなかったけど。病院にいるあいだに、いつの間にかそれくらい痛みが強くなっていたみたいでした。最終的に、モルヒネを太腿に注射してもらって、やっと落ち着きました。
 
 医師に何度も「どこが痛いの?」と聞かれたけど、最後の方には「分からないーあちこち痛いー」などと泣きながら言っていて「あなたが分からなかったら私も分かりませんよ?」なんて言われてしまったり。夜が更けていくにつれ、右腹、右背中だけじゃなく、なぜか胃のあたり、肋骨の下あたりも広範囲に渡ってものすごく痛くなっていました。おへその下を押されると、そこも痛くて。もうあちこち、痛くて痛くて。

  検査結果は、盲腸。すぐに入院、翌日に手術となりました。

 手術は腹腔鏡手術というやつで、こちらではキーホール・サージャリーと呼ばれる、お腹に3か所に穴をあけるだけで傷跡があまり残らず、体の回復も早い方法でした。こちらではこの手術だと翌日には退院、というパターンも多いです。でも、どんな病気や手術でも、こちらでは日本よりもかなり早く退院させられてしまいます。出産も3日で退院がデフォ。アメリカでは出産だと入院1日という噂もきくので、それよりは人道的かもしれませんが。いずれにせよ日本と比べれば、かなりスパルタ式。

 ただ、私の場合は盲腸が少し破裂していたようで、強めの抗生物質を点滴から入れるために、結局3日入院することになりました。そう、破裂してたんですよ。どうりで痛かったはずだー!

 日本では盲腸の後「おならが出たらご飯が食べられる」と一般的に言われているような記憶があったのですが。こちらでは、手術の数時間後から普通にディナーが出てきてびっくり。でもまだちょっと意識が朦朧としてて、一口ずつくらいしか食べられませんでした。おかゆとか食べたかったよー。

 食べ終わったところで、一応写真を撮っておきました。食べ散らかしたあとのまずそうな写真で申し訳ない。朦朧としながら、こんな写真しか撮れませんでした。メニューは、チキン、マッシュポテト、ズッキーニ、カリフラワー、パンプキンスープ。食べなかったけど人参サラダ、緑の皮ごと食べるグレープとオレンジ色のロックメロン、りんごジュース、ヨーグルト。チキンには消化の悪そうなキノコも乗っています。なんちゅースパルタな。

 というわけで、ローラースケートもバレエもしばらくおあずけ。医師は「1週間は重い物を持たないこと。その後はもう普通に生活していいよ~」などと言っていたけど、とてもじゃないけど痛くて体を動かす気にはなれないので、自主的に1ヵ月は運動しないことに決めました。

 今週末には試合もあったんだけどなー。
 そんなこんなで、ご無沙汰だったのでした。


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