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モホークターン(インサイド)

 ロックダウンで滑れなかった間に、すっかり体がなまってしまった。やっとできるようになったばかりのエレメントも、すっかりまたできなくなっているものばかり。まったくもう、コロナのバカ。何でもさっとできてしまう子どもたちと違って、おばさんはただでさえ一つ一つ習得していくのが大変だっていうのに。

 モホークターンも、さっと体重移動して体の向きを変えられずに、最近は速度を落として、のろのろずりっと体重移動していくターンしかできなくなっている私。しょうがないので、またいろんな人の動画を見て勉強しようと思う。

 モホークターンには、インサイドとアウトサイド、さらにオープンとクローズドといった種類がある。まず最初に覚えるのは、フォワードのオープン・インサイドモホーク


第一段階:イーグルを入れるやり方 

第二段階:ヒールとヒールをくっつけるようにして踏みかえるやり方

第三段階:足のアーチのあたりに90度に足を持ってくるモホーク

と、上達とともに移行していくのだが、第二段階がいらない人は、第一段階から第三段階へ飛んでもOK。

 右も左も同じように練習しておく。


■第一段階:スプレッド・イーグルを入れる

 一番最初は、ターンの繋ぎにスプレッド・イーグルを入れるこのスタイルを習うことが多いと思う。

↑ How to Do a Mohawk Turn | Roller-Skate by Howcast

 ジプシー先生による、スプレッド・イーグルを入れるやり方。英語だが、大したことは説明していないので、動きを見るだけでいいと思う。ちなみにこの靴はローラーダービーの靴。ローカットで足首のサポートがなく、ヒールもなし。このタイプのローラースケートは、動きやすく、ストロークを長くしてスピードを出すことができる。

 股関節のかたい人は、スプレッド・イーグルの時に膝を曲げたままにしておくと開きやすいのでお試しあれ(まずはそれでもよし。イーグルが上手になったらちゃんと膝を伸ばす)。どうしても足を開くのが苦手な人は、次の段階へ移行すれば股関節を180度開く必要がなくなるので、早く次の段階へ移ってしまおう。

 この段階では、(フォアの右インなら)先に左手を後ろ、右手を前にして目線を後ろに向けてから踏みかえると良い。そうやって先に体の回転を終わらせておくと、残りは足だけになってやりやすい。

 イーグルについてはこちらも参照。


■第二段階:踵と踵をくっつけて踏みかえる

 イーグルを入れるやり方から、すぐに90度に足を持ってくるモホークへ移行するのはなかなか難しい。その前に、このヒールとヒールをくっつけて踏みかえるやり方を覚えると良いかもしれない。ただし、この段階が必要ない人は、この方法は別に覚えなくてもよいので飛ばすこと。

↑ 初心者向け!モホーク、向きの変え方!後向きから前向きへ前向きから後向きへ|roller skate by MAKIKOのローラースケート教室

 初心者向けのモホークのやり方、この第二段階のやり方にとっても分かりやすい動画が登場!「本日のおさらい」など、ポイントが整理されているのも分かりやすい。

↑ Turning on Roller Skates - Mohawks by Dirty School of Skate

 ダーティデボラによるモホークターン。

↑ Rollerskating tutorial - How to do Mohawk turns on Rollerskates by Suregrip

 ダーティデボラは自分のチャンネルを始める以前に、シュアグリップの動画に登場していた。簡潔に説明されていて良い動画。

↑ How to Do a Heel to Heel Transition/Mohawk Turn - Tutorial 13 by That Nicole Fiore

 ニコール・フィオーレによるモホーク。

↑ HOW TO ROLLER SKATE - LEARN A MOHAWK TURN by OurSkateLife

OurSkateLifeのJoywaveによるモホーク。


■第三段階:正しいインサイド・モホークへ

  次はもっとちゃんとしたフォワードのインサイド・モホークを習得していく。踵と踵をくっつけるのではなく、右インサイドなら右足のアーチのあたりに左足の踵を90度に持ってくる方法だ。

<右足のインサイド・モホークの場合>

1.右足のインサイド・エッジで滑る。両手は右前、左うしろに伸ばして円の中心に体を開く。

2.右足の膝を曲げて、重心を右足にかける。左足のフリーレッグは伸ばしてホールド。

3.少し真っすぐ立ちあがって(膝は伸ばすが柔らかいまま)重心移動の準備。

4.右足のアーチの部分に左足の踵を90度に持ってくる(床にはまだつけない)。

5.左肩を開きながら体をひねり返すと同時に、左足インサイドに乗り換える(重心を移す)。

6.重心を移すと同時に左膝を曲げてしっかりと左に乗り、バックの左インサイドで滑る。右のフリーレッグはまっすぐ伸ばしてホールド。

 この段階まできたら、目線はフォア方向のままでモホークを行い、モホーク終了後もそのまま顔を動かさずにフリーレッグ側を見る。

 別に始める時に膝をわざわざ曲げなくても、最初から膝を曲げない姿勢で始めても良いのだが、私は1,2,3とリズムよく「右膝曲げ、立ち上がる、左に乗り換えて膝曲げる」とやる方がなぜかやりやすい。ずっと膝を伸ばしたままやっていると、左に乗り換えるのがちょっと怖くなるというか。曲げ伸ばし動作が入った方が、気持ちにも動きにも勢いがつくのかもしれない。

 ローラースケートでモホークターンを説明している動画は、残念ながらどれもちゃんとしたモホークではないものばかり。そういう時は、アイススケートの動画を見てみることにしている。アイススケートはスケート人口が多く、選手やコーチ、趣味の人の層も厚いので、教え方も確立されているし、動画も豊富にあって本当に羨ましい。アイススケートの動画でも、靴が違うだけで動きは全く同じなエレメンツが多く、ローラースケートの人がそのまま参考にできることが多い。

 ↑ 【フィギュアスケート動画レッスン】モホークターン練習方法(初心者向け) Mohawk turn Tutorial - Learn to Figure Skating by 道家フィギュアスケートFigure Skating DOHKE

 基本的な動き方は、この動画がかなり分かりやすい。そして美しい。お手本は、浅田真央サンクスツアーでお馴染みの、渚先生。

↑ HOW TO DO A MOHAWK | FIGURE SKATING ❄️❄️ by THINICE

 こちらは英語の動画だが、説明している内容は、

・両手をサークルの円周上に広げる

・体は最初から最後まで常に円の中心を向く

・足を入れ替える時に腰を回しすぎない

・入れ替えた後のフリーレッグは、まっすぐ延ばしておくとチェック動作の助けになる

といったところ。

↑ How to do a Forward Inside Mohawk on Ice! Skating Tutorial by Ice Coach Online! by Ice Coach Online

こちらの動画では、まずは右足インで滑る際に反対の左手を前に出して前進し、膝を伸ばして体が上がっていくのと同時に体と手を回して右手を前に入れ替える方法を紹介している。この動きをすると、確かに自然と足が開きやすいかもしれない。

・足を入れ替える前に後ろ足を十分に開いてから体重をのせること

・入れ替えた足は、ほんの少し前側に体重をかけるが、前に体重をかけすぎないこと

・足を入れ替えたあと、腰と肩をひねらず開いておくこと


 なるほどなるほど。

 モホークターンは、左足、右足とどちらでもできるように練習しておかなければならない。休憩や滑り終わって戻る時などには、必ずモホーク&バックの両足ストップで戻るようにすると、いい練習になる。特に苦手な方の足を使ってやるといい。

 足を入れ替える時に、ずりっと3ターンのように床を引きずりやすい人は(←私)、「入れ替える方の足は小指から床に着地するイメージ」にすると良いとうちのコーチが言っていた。私は、インサイドエッジだからと親指側から着地して、つい3ターンのようになってしまう事が多かった。体と足がちゃんと開いていなかったのも原因なのだが。なんだかうまく滑れないなぁと思っていたら、(RFIのモホークで)左肩が入っているのに自分ではまったく気づかずにいたこともあった。肩が入っていると、腕を広げても体が開かない。


 動画を見たからといって、すぐにこの通りにできるようになるわけではないけれど、スポーツはどんなものでも脳内でのイメージが大切だと思う。イメージする動きに近付くよう練習することが大切というか。だから、動画って本当にありがたい。


 モホーク後、バックからフォアに切り替える方法はこちらの「バックからフォアへのトランジッション」へ。



追記その2:足を90度に持ってるくるやり方に、説明の文字を追加した。また、覚える順番を分かりやすくするため段階で説明して順番を入れ替えた。

追記その3:MAKIKO先生の動画を追加した。

追記その4:ダンスでのカウント

 ダンスでは4カウントで右インサイド(1、2)、左インサイド(1、2)とカウントする普通のオープンモホークではなく、右インサイド、左インサイド、両足揃える(1、2、3)の3カウントのモホークを使うらしい。

追記その5:目線

 目線について、第一段階と第三段階に追記した。


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