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文学フリマ京都8 お品書き

こんにちは。橘水海です。

来週の日曜日に開催される文学フリマ京都8に出店させていただきます。

開 催:2024年1月14日(日)
時 間:11:00〜16:00(最終入場15:55)
入場料:無料
出 店:639出店・707ブース
会 場:京都市勧業館みやこめっせ
    〒606-8343 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1


配置図

時雨文庫 お-37

時雨文庫 お-37です!
出入口から離れているので見つけにくいかもしれません……。
でも見本誌コーナーに近い方!
大阪の時とはまた違った良さがあると思うので、楽しみです。

時雨文庫は橘水海と高野悠さんとの合同ブースです。
作風がまったく違っているので、お好きな作品をお手に取ってください。
(片方の本だけ持って行っても全然大丈夫です!)

橘水海は緊張感のある話が多く、事件がよく起こります。
物語を通してドキドキしたい人におすすめです。

高野悠さんはあまり波のないゆったりとした話を得意としており、
穏やかな日常などが読みたい方におすすめです。

こちらからWEBカタログをご覧いただけます。

お品書き

文学フリマ京都8 お品書き

作品紹介

悪天を裂く/橘水海

橘水海『悪天を裂く』 A6/92P/500円

文学フリマ大阪11で発行した『悪天を裂く』です。
A6/92P/500円

《あらすじ》
西沢は会社の部長を殺した。
身を隠そうと入った平屋の中に、誘拐犯の男がいて、そこに強盗犯の男もやってくる。
三人は身の上を語ったり雑談したりしながら少しずつ仲を深めていく。
しかし、部長の遺体が見つかって……。
犯罪者の心理を描くちょっとノリがゆるめのサスペンス小説。

序盤は暗いけど、読後感は比較的爽やかではないかと思います。
イケメン誘拐犯のせいでノリが軽い。

おまけで、後日談とキャラ設定が載ってる冊子が付いてきます!
とってもお得!!

※試し読みは後日作ります。
試し読みできるようになりました!!


甘い本/橘水海

フリーペーパーです。

今回、『甘い本』というショートショートを書きました。
A5サイズ、2段で3ページの長さです。

橘水海『甘い本』 A5/3P/無料

《あらすじ》
交通事故で彼女を亡くし、悲しみに暮れている男が「甘い本」の噂を聞いて森へ探しにいく。またその友人も、男が「甘い本」を探しに行ったという話を聞いて「甘い本」を探す。

《試し読み》


 赤いマフラーから、ふわりと柔軟剤の香りがする。薄暗い部屋の中、男の背中は小さく弱々しく見え、マフラーの赤だけが異様に目立っていた。
 三日前、男は彼女にマフラーを貸してもらい、次会った時に返すつもりで手を振って別れた。マフラーに顔を埋めて思い切り吸うと、彼女の香りが鼻いっぱいに広がって胸が苦しくなった。彼は年甲斐もなく、子どもみたいに声を上げて泣いた。

 不幸な事故だった。男と付き合って三年になる彼女は、昨日、交通事故で亡くなった。
 原因は運転手の居眠り運転だった。青色の横断歩道を渡っている時にトラックが突っ込んできて、彼女ははねられてしまった。遺体の損傷は激しく、目も当てられない状態だった。
 今日はその彼女とデートをする予定だった。そして、そこで男はプロポーズする予定だった。事前に友人を通じて指のサイズも調べており、絶対に成功させようと息巻いていた矢先のできごとだった。
 男は食事も喉を通らず、彼女からもらったマフラーをずっと、かれこれ三時間抱いている。ベッド上のスマホが何度も鳴っているが、触ろうともしない。

 ――悲しみの海に沈んでいる者がその本を囓った時、その者の苦しみは救われるだろう。

 どこかで聞いた記憶が彼の頭に蘇る。あれは何かの本だったか、噂だったか。どこで聞いたのか思い出せないが、「甘い本」の記憶がたしかにあった。囓ると甘い味のする本。その本を囓ると救われるらしいという話。男はその記憶に操られるように、自分のアパートを出た。


無料なので、ご自由に持っていってください!

いつかのレモンイエロー/高野悠

高野悠『いつかのレモンイエロー』 A6/102P/500円

高野悠さんの作品です。
こちらは文学フリマ大阪11で発行した本です。

《あらすじ》
 ヒナタには空想の友人がいる。友人と言うにはちょっと因縁があるので名前は『アイツ』。大学の入学式の日に迷った彼は、構内の端で放置された建物を見つける。もちろんそれは目的の場所ではなかったが、その後なんとか無事に教室までたどり着くことができた。
 教室で隣の席だったカナデとちょっと仲良くなった彼は後日、彼女と共に放置された建物まで足を運ぶ。入学式の日に失くした、絵の具チューブのキーホルダーを室内に見つけた彼らは建物に入り、突き当りのドアを開ける。

「不法侵入」

 同時に窓から入ってきた青年が言った。

恋愛はない友情がメインの作品です。現実を舞台にしていますが、怖いことなんてなにもないような、穏やかに読める小説です。

WEBカタログ/高野悠

《試し読み》

木の実/高野悠

高野悠『木の実』 B6/3P/無料

高野悠さんのフリーペーパーです。
待ち合わせ後の、二人の女の子のお話。

こちらもご自由にお取りください!

名刺

名刺、作りました!

ブースに置いているのでお取りいただければ嬉しいです。

名刺のために2人でロゴも作った。
デザイン難しい。

ロゴ

お品書きにもロゴを入れました。
まあまあ可愛くできたんじゃないかと。


こちらは高野悠さんの告知です!
とても見やすいのでぜひ。

京都は初出店なのでワクワクしてます。
当日はよろしくお願いします!

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