夏至

「夏至」

世界にはいろんな人がいて、あなたにとっての当たり前は、本当は当たり前なんかじゃないんだよと、あなたが言った言葉は、私以外のみんなを救っているんだろう。朝だっていうのに、眩しい。

私は、花の美しさを忘れてしまいました。だから、私は傷ついている人を見ても悲しくならない。かわいそうだ、と言った、誰かが誰かに、夜が明けるまでの時間稼ぎみたいに。永遠だと信じてもらいたい恋は、本当はきみたちを大切に思っていたことなどない。朝が、どれだけの人を救えるというのか。朝に、絶望したことがない人に、綺麗だと言われた朝焼けが、今日も誰かと誰かの手を繋ぎ合わせている。

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