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ミナミガワ
2020年1月22日 21:47
しりとり式にテーマの言葉を連鎖させていく掌編小説。テーマは、軍艦巻き に続き 「キャンセル待ち」 です。待つことが、私の価値だ。どこかの歌じゃないけれど。そのひとは、取引で月に一度私の会社にやってきた。背が高く白い歯をしていて、いつもさっぱりとした香りがした。毎度の会食の後、二人でバーに行き、そのまま朝まで過ごした。月に一度だけ、でも必ず。そのひとには恋人がいた。遠い外国に