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月曜日の雷雪。

旧正月を前にして、東京は真っ白にお化粧した。舞踏家のように白塗りして、街が踊り出したような騒めきの中、真冬なのに雷まで鳴り出し、季節感まで見失うような一夜。

網戸に張り付いた雪まで美しく生命体のよう。
今年は年明けの地震といい、自然が元気過ぎる気がする。元気というか、荒ぶれているのか、
0時頃には雪ならではの静けさがやってきたけれど、心が何だかざわついている。

つるんと滑るという行為。怪我しなければ、結構面白い。ヒヤヒヤ、脇の下に汗かきながら、注意して進む。一歩一歩ドキドキしながら。雪を踏みしめる音、感触、重さ、体が次第に変わっている。

何か、もっといくつかのことをやり始めないと小根が腐ってしまう気がしていますが、はっきりとした答えが出せぬまま、1月が終わり、2月の月曜日の雪を見つめる。灯が優しい。

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