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デザインってコミュニケーションだ - キャディのデザインの考え方

この記事は、CADDi Advent Calendar 2020 の 10 日目にエントリーしています。

キャディでデザインを担当している山田です。
今日はデザイナー以外の職種の方にこそ読んで欲しい!キャディのデザイン、デザインが助けるコミュニケーションについてお話したいと思います。専門用語は省く ので、どなたでもお気軽に読んでいただければ幸いです!

コミュニケーションとは

みなさんが普段人とコミュニケーションを取る時に、相手に合わせて変えていることはありませんか?例えば ...

・ 小さい子と話す時はしゃがんで目線を合わせる
・ 目上の方と話す時は丁寧な言葉遣いを心がける
・ 好きな人の前では可愛い話し方になっちゃう / かっこつけちゃう
・ お年寄りと話す時は少し大きめの声で話す ... などなど

「 相手によって伝え方を変える 」
対・人とのコミュニケーションにおいてごく自然に行われていることですよね。それは言葉遣いだけではなく、目線 / 姿勢 / 表情 / 振る舞いにまで及びます。では、なぜそれを行うのでしょうか。

相手に失礼がないようにしたい、気持ちよく話して欲しい ... など、基本的には 相手への思いやり で成り立っているのものだと思います。
そこにプラスして、自分のことを 誤解なく、正しく理解して欲しい 気持ち( と、時にはちょっとだけ良く見せたい欲 )。

めちゃくちゃ早口で捲し立てる人や急に怒りだす人は絡みづらいですよね笑
それらはあくまで 一方的な情報の伝達 と言えると思います。

コミュニケーション は一方的に情報を伝達することではなく、相手への思いやりと、意思疎通と相互理解の上に成り立っているのではないでしょうか。

デザインが担うコミュニケーション - キャディ編

デザインにもデザイナーにもたくさんの種類があり、所属する会社によっても考え方が異なるので、今回はあくまでキャディにおいてのデザインの役割についてお話したいと思います。

キャディではステークホルダーごとにデザインを変えています。
これは代表加藤の考え方でもあり、私もそれに対して異論なし・1000 % 共感しています。デザインのテイストは大きく分けて下記3パターンです。

・ カスタマー向け
・ パートナー向け
・ 採用候補者向け

↓ ↓ サービス概要についてはこちらをご覧ください ↓ ↓
※ 発注者 = カスタマー / 加工会社 = パートナー

カスタマー向けデザイン

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カスタマー( 顧客 )向けには主に 異質ではないこと、情報が整列している( 規則的である )こと、モダンすぎないこと を意識してデザインしています。所謂王道のデザインで、サイトにおいては訪問者が今まで他のサイトで学習してきたことを裏切らないこと・予測できることを大切にしています。( 例:お問い合わせボタンは右上にあって、目立つ色だろう... 等 )

直接のコミュニケーションに置き換えると、「 誤解なく、正しく理解して欲しい  」に該当すると思います。カスタマーはキャディに大切な図面を預け、発注してくださいます。それに至るまでには 一貫した人格で信頼していただくこと がコミュニケーションとして重要な要素になります。
毎回言ってることが変わる人や矛盾がある人、気分で発言を変える人、質問に対して的外れな回答をする人は信頼するに足らないですよね。デザイン( メッセージも含む )もそれと同様であり、またそのデザインにおいて、キャディがスタートアップであることの主張は 不要である と考えます。

パートナー向けデザイン

FireShot Capture 092 - 板金・切削・製缶の協力パートナー加工工場募集 - 金属加工のキャディ株式会社 - caddi.jp

パートナー向けは、顧客向けと同様に  規則的なレイアウト・一貫したメッセージで信頼していただくこと にプラスして、イラストを用いることで「 親しみやすさ 」を表現しています。直接のコミュニケーションに置き換えると、「 笑顔で挨拶をする、目を合わせて話す 」に該当すると思います。

顧客向けより少しだけ キャディの人格を出す ことには理由があります。

キャディのパートナーの多くは弊社の理念に共感してくださっています。
これからパートナーになることを検討している方に弊社の「 想い 」をお話する前に、まずは 耳を傾ける気持ちになっていただきたい と思っています。直接のコミュニケーションと同様で、初めて会って開口一番に理念を話し始めるのではなく( そんな人こわいもんな )、まずは雑談やパーソナルな部分をお話して、意思疎通・相互理解を助ける「 アイスブレイク 」的な役割をデザインで担いたいと思っています。

パートナーの加工会社にとってもキャディを「 信頼できるパートナー 」として 長く付き合いたい と思っていただけるように、まずはそのご縁を繋ぐ入り口としてのコミュニケーションを行えるようにします。

採用候補者向けデザイン

FireShot Capture 095 - 採用情報|キャディ株式会社コーポレートサイト - corp.caddi.jp

正直な話、採用候補者向けだけ異質です...!それはなぜなのか。
キャディはスタートアップです。産業の課題に泥臭く向き合う企業であり、またそれに伴い生まれるオペレーションの課題をテクノロジーで解決することに挑戦しています。

※ キャディになぜテクノロジーが必要なのかについては 弊社 Employee Success の 安藤 が詳しく書いているのでこちらをご覧ください ↓ ↓

採用サイトは「 キャディ株式会社 」ではなく「 キャディ社員 」の 柔軟に新しいものを取り入れ、変化を恐れない、挑戦する 人格を表現しようと思いました。

実際キャディの社員は、他社でキャリアを積んだ社員、パパママ社員も多く在籍しています。キャディの Mission / Vision ・事業 に共感し、守るべきものを守ることと未知の領域へ踏み出すことに対して悩み、それでも 挑戦することを選んだ 人たち。

スタートアップらしいフレッシュさとモダンさもありながら、強い意志と志を持った礼儀正しい挑戦者たち。カスタマー / パートナー向けデザインと同様に規則的なレイアウトは守りつつ、細かく人格を設定したことでまだ誰にも見せていなかった表情や振る舞いが生まれました。

ちなみにキャディではおしゃれなデザインならOK!みたいな文化は全くありません。この採用サイトも、欲を出しておしゃれな筆記体の「 Recruit 」ロゴをしれっと入れていたら、すぐに代表の加藤に見つかり「 採用サイト 」と日本語で明記することになりました( やっぱり見つかったかー!という気持ち w )

それに加えて、色々なサイトでよく見る「 スクロールごとに要素がふわっと表示される効果 」もこのサイトにおいては効果的じゃないから排除しよう、バキバキ情報表示したいんじゃ!という修正があったりなど、制作の過程でさらに人格がはっきりくっきりしていった 感じがあります。

デザインって、コミュニケーションだ

まだまだ書き足りないことが多く心残りですが、そろそろ締めたいなと思います。今回はデザインのテクニック的な話ではなく、デザインを対面のコミュニケーションに置き換えてお話させていただきました。( より深い話はまた別の機会に投稿します )

私はデザイナーになる前に接客業と実店舗の企画などを 8 年やっていました。デザイナーとはまったく関係のない職種に見えますが、
接客 = コミュニケーション ( デザイン )  
店舗の企画・設計 = デザイン・UX ( ユーザーエクスペリエンス )  
対人のコミュニケーションとデザインの共通点が多く( そこにマーケティング要素も入ったりするわけで )、そこで培った経験が今のデザイナーとしての自分を支えてくれている( ところもある )なと思っています。

結局何を伝えたかったかというと、デザインは言葉や表情や振る舞いなどと同じ「 伝える 」手段です。デザインは意外と取り繕うことはできず、普段の自分の行いや考え方がそのまま現れることがあります( 不思議!)。結局自分の中に無いものは出せません。足りない部分をテクニックで補うのではなく、対面と同様に "自分の成長" と "相手への思いやり" を持ってコミュニケーションを成立させていきたいですね。コミュニケーションの手段は違えど、ビジネス側の方とも分かり合えるところは物凄く沢山あるんじゃないかなと思います。

最後に、デザインは生き物です。会社の成長と共に変化してしかるべきものだと思います。今回ご紹介したそれぞれのデザインが数年後にどのような人格を持ち、どんな言葉や振る舞いでコミュニケーションをとることになるのか。今から楽しみです。

↓ ↓ そんなキャディに興味を持っていただいた方はこちらをぜひ ↓ ↓



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