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不動産屋さんの自宅①

「不動産屋さんってどんなおうちに住んでるんですか?」

確かに気になるところかもしれない。

数々の物件を見てきている不動産屋さん自身が選ぶ住まいを私も知りたい。

私のお話しはそこまでドラマティックな展開はないが、せっかくなので話したいと思う。

まず、私の居住履歴からお話しよう。

生まれは福岡県北九州市、育ちは埼玉県三郷市、19歳から草加市で一人暮らしをはじめ、21歳で越谷市でマンションを購入、そして26歳で吉川市で土地を購入し注文住宅を建て、今に至る。

なので、生まれただけの福岡を除くと

三郷→草加→越谷→吉川となる。要約すると「埼玉県東部居住。」

こう見てみると狭い範囲で生きてきたものだ。

海が好きだったり、海外に興味があるのは、やはり埼玉県人として大半の人生を過ごしてきてしまったからなのかもしれない。

マンションを購入した理由から話すと、一番は「経験」がほしかった。

「家を買いましょう」という不動産営業マンなのに、自分自身が買ったことがないというのは、どうも説得力に欠ける。腑に落ちないと思ったことがきっかけだ。

自分自身が「持ち家」であり「住宅ローン」を組み、維持することがなにより説得力がある。

ちなみに越谷である理由は職場からの距離だった。希望エリア内で、当時のお客様の住み替えから発生した売物件を購入した。いわゆる未公開物件だ。

当社(前職)から土地を買ってもらい新築工事の請負契約をしてくれたお客様で完成までに売らなければいけないという案件だったので少し安く譲っていただくことができた。

そこまで大きくない区画整理地内の5階建てのマンション。駅から20分以上もかかり、決して良いとは言えない立地。これが初めて購入した不動産だ。

駅はほとんど使うことがないので、駅からの距離は妥協した。

長期に住むことはないと考えていたので売却も視野にいれて築年数は新しめのもので、価格は数年後も損をしない価格まで交渉。

階数は一階。

今でこそ低層階も人気になったが個人的には昔から低層階が好きだ。車からの距離やエレベーターの待ち時間を考える。

間取りは3LDKから1LDKにリノベーションした。当時はかなりチャレンジングな工事だった。リビングは25畳くらいになり、当時1インチ一万円したプラズマテレビ50インチと映画館ばりの音響設備を整え、大きなソファとベッドを置いていた。

キッチンコーナーにはバーカウンターを設置し、飲めやしない量のお酒をところせましと並べた。当時は独身だったこともあり、はじめてもった自分の城だ。それはそれは快適な生活だった。

その頃はまだリノベーションという言葉自体そんなに使われていなかったので時代を先駆けていたかもしれない。

良い部屋をつくるとどうやら人を呼びたくなるようだ。草加での一人暮らしは6畳のワンルーム。人を呼んだことなどなかった。

そんな私が職場の後輩を呼んでは毎月ホームパーティーをしたりしていた。今思えば懐かしい。

ただ、盛り上がれば盛り上がるほど騒ぎのあとの静けさは寂しいものがある。広いリビングだと余計感じるのかもしれない。

そんな生活を五年くらい過ごす。

そして、結婚を機に次の住まいを考えはじめることになる…

つづく

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