見出し画像

あたたかいものを詰めこんで

空気がひんやりとして 枯れ葉の絨毯が町中にも広がりはじめると

人々が肩や首をすくめながら 歩く姿が増えてくると
こっくりした味のものを食べたくなってくると
ああ 冬が近づいてきたんだなと思う

日が暮れ始めると家に帰りたくなり
マフラーや帽子や手袋で体を包みこんだり
温かい湯船にじっくりと浸かりたくなり
身の回りの冬支度を開始する

冬は寒くて暗いからこそ 人々は暖かさと明るさを求めるのだろう

町はイルミネーションが灯り
日頃はアンバランスなくらい派手な色彩を放っているネオンの光でさえ 
この時期ばかりは空気の美しさに助けられ 
その光が灯台の明かりのように救いに見えることがある

そんな時期になったら
あたたかいもので体と心を満たそう

あなたにとってのあたたかいものって何ですか?

人によって それは食べ物やアイテムかもしれない
家族や大切な人 誰か人のぬくもりかもしれない
動物や植物から感じる人だっている
人に言えないようなものにあたたかさを感じる人だっているだろう

何だっていいのだ
自分にとって最高のオンリーワンで(たくさんあってもいいけどね)
どんな人にとっても その人の大切な「あたたかさ」で美しい冬を迎えよう

ひんやりとした空気に対抗するのではなく あたたかさで自分を包んでこの寒い季節を楽しむのだ

あなたの心に体に あたたかいものを詰め込んで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?