テキスト版 ミナのアクセシビリティ研究発表 09-3

ミナのアクセシビリティ研究発表
この番組は、視覚障害者の生活に役立ちそうな、機械や情報を研究している、私、ミナが、すこしずつ出始めていると感じている成果をお話しします。今日のBGMは、音羽ざくろさんの伝えたい思いです。

今日のテーマは、9月15日に新しく始めたブラインドオンラインサービスについてです。
視覚障害の方がパソコンやスマホを使うには、画面読み上げソフト、スクリーンリーダーを利用します。画面が見えないため、マウスで画面上の絵や文字の位置を指して押すことが出来ないため、主にキーボードでの操作になります。スマホでは、操作したい物の読み上げを聞いて、二回指でたたくという操作になります。

スクリーンリーダーの存在は、まだまだパソコンに詳しくて目が見える人の間でもあまり知られておらず、パソコンをキーボードで操作する方法、スマホをスクリーンリーダーで操作する方法もあまり知られていないため、視覚障害の方が、誰に操作方法を尋ねたり、そもそもパソコンやスマホでスクリーンリーダーを使ってどんなことが出来るのかという相談をしたりを、誰にしたら良いかという問題があると思います。

また、視覚障害の方は、外出が困難になりやすいという性質もあり、習いに行くのが難しい、教えに行くのが難しいという問題も生じやすいです。近くに教えられる人、教えてもらえる人がいないという住所地の問題も考えられます。

これらの特性を踏まえ、視覚障害の方がパソコンやスマホのスクリーンリーダーでの利用を教わりやすい、教えやすい、オンラインでの仕組みを作りたいと思い、ブラインドオンラインサービス、BOSを始めました。視覚障害の方にとってハードルの高い、お金のやり取り。ゆうちょダイレクトをスクリーンリーダー利用出来る人、セブン銀行ATMの音声機能を使いこなす人、スクリーンリーダーならクレジットカード払いが便利な人、ゆうちょの払込書があれば自分でATMまたは窓口で、または誰かに頼んで払い込みが可能な人。人により状況は本当に様々で、その状況に合わせた払い込み方法を用意したいと思いました。お金の払い込みやスケジュール調整などの事務を手伝うことによって、先生方がパソコンやスマホのスクリーンリーダー利用についてのサポートに集中出来る。また、事務手続きを気にせず気軽にサポート活動に参加出来る。習う人も、出かけなくても習うことが出来る。そんな環境を作りたいと思いました。

ブラインドオンラインサービスは、視覚障害のある6人の先生でスタートしました。多彩な先生方が、あなたのご利用をお待ちしています。

今日の番組はいかがでしたでしょうか。皆様からのメッセージをお待ちしています。メールアドレスaccs@himaraji.com までお送り下さい。番組専用メッセージフォームからもお送りいただけます。以上ミナのアクセシビリティ研究発表でした。


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