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言の葉は音楽の恋人

歌う
詠う
謡う
唱う
謳う

ひとくちに“うたう”といっても
日本語にはこんなにたくさんの言葉があって
それぞれ、ニュアンスが少しずつ違います。

一方、和歌は“詩”なのに“歌”というし
詩歌や俳句を節をつけて発声することは
“歌う”ではなく“吟じる”といったりします。

楽器を手に平家物語を語ることは“演誦”、
お坊さんの唱える声楽は“声明”、などなど
語りや祈りを表す言葉も、様々です。

  日本語はなんと豊かなのでしょう

このような言葉の成り立ちを思うにつけ
日本人にとって、言の葉は音楽の恋人で
歌(音楽)と言葉は、感覚としてはひとつなのではないか

わたしたちがオノマトペのような“音の言語化”を
すんなりとやってのけてしまうのは
それ故なのではないか…という気がしてくるのです。

私たちの先祖は、音楽と言葉をわけることなく
文化的な楽しみとして、ひとつのものとして、
生活のなかに取り込んでいたのではないかしら、と。

録音を聴きながら編集するバルトーク


フィールドワークで採譜した民謡に基づいて
バルトークが作曲した農民音楽を初めて聴いたとき

そんな日本人の音と言葉の原風景に立ち返らされたような
何ともいえない懐かしさが込み上げてきました。

どんな民族も根っこはつながっているのだと感じて
あたたかな気持ちに包まれたのです。

フォークロワな家具の前でくつろぐバルトーク


来週火曜日に迫ったおうちコンサート 〜ルイジの伝言〜vol.6ベートーヴェンの軌跡 では

ベートーヴェン、リストのピアノ曲のほか
ハンガリー留学のきっかけになったバルトークの作品も

ここに書くのは憚られるような?、赤裸々な
元歌の歌詞を紹介しながら お聴きいただきます☺️

民族のつながり、ひとの逞しさ愛おしさを
ご一緒に感じていただけましたら幸いです。

皆さまのご参加を、心からお待ちしております🙏✨

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