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〜好きなものを好きなだけあつめてみました〜コンサートへのお誘い


人が"違う"って愛おしいよね。

フルーティスト・ひろちゃんとそんな話をしたのは、つい先日、このコンサートに向けての合わせをしに、彼女が家に来た時のことだ。

自分ではない誰かが、自分と"違う"ということ。
凸凹がはまるように、自分でいることが、誰かとの関わりの中で生かされることがあること。
そんなことが愛おしく、楽しめるようになってきた、という話だ。
私も彼女も、それぞれ全く別の経験の中で、同じようなことを感じていたらしい。

別々の道を歩いてきて出逢うシンクロニシティ。
同じような発見を楽しんでいる友人が、自分と”違う”からこそ嬉しい。

彼女と初めて会ったのは大学1年生の時で、以来4年間、彼女の伴奏者として学内外での演奏を共にした。
あの頃のひろちゃんの印象といえば、"昭和アイドル並みに清純そうな、真面目でちゃんとした人"だった。たぶんひろちゃんも私に、同じような印象を持っていたと思う。(清純そうな、というところを除いては。)

大学卒業後、それぞれに別の場所で、それぞれのやり方で、音楽とも自分とも向き合ってきて、時折一緒に演奏するたびに、お互いの、実は見えていなかった部分、似ているところや違うところに、気づいていったように思う。

今、私から見たひろちゃんはといえば、
『見た目はふんわりしているけれど、まっすぐにどーんと壁にぶつかっていく勇ましさの持ち主で、ぶつかってから「あれ?どうしたらここ進めるんだろう?」と他の方法を探したりして、結局ちゃんと壁を通り抜けて進んでくる、ちょっと不器用だけど柔軟で、素直でまっすぐな人』
だ。

この機会にと、ひろちゃんにも今の私の印象を聞いてみたところ、
『複雑そうに見えて結構シンプルな人そう!
好きなことに凝り性なのはお互い似てるなぁと思う。
あまり自分のことを多く語らないしどっしり構えているように見えるけど、もしかしたら思っているよりも軽やかな人なのかな?と最近思っている。』
とのことだった。
ちなみに私があまり自分のことを語らないのは、「聞かれたら答える」という怠慢スタンスの為せる業なのだけれど、そうはとられていないようで安心した。

そんな私たちが、今回「コンサートをしよう」となって、単純に"今の気分"から、"今一緒にやりたい曲"を集めてみたら、なんとすべて長調の曲で、作曲家の国籍も時代も見事にばらばらな、ハッピーな多国籍ビュッフェのようなプログラムになってしまった。

ここでも「今一緒にやるなら軽やかな曲をやりたい」というシンクロニシティが起こったような気がしてならない。

"違う"の愛おしさを感じられるようになった2人のアンサンブル。
シンクロニシティが運んでくれた曲たち。

今の私たちからどんな音楽が紡がれていくのか、そしてこの後またどんなふうに変わっていくのか。私自身も楽しみだ。

今までの私たちを知っている方々にも、これからを一緒に楽しんでくださる方々にも、このコンサートが、さらりと朗らかなひと時として心に留まれば、幸いである。


好きなものを好きなだけあつめてみました
~フルートとピアノで贈る長調たち~

フルート:松本 寛子 ピアノ:星 美南子
※公演時間約60分 両日同プログラムです。

◆経堂
2021年9月18日(土) 14:00開演 13:30開場
響堂ホール 小田急線「経堂」駅より徒歩6分
https://polca19.xsrv.jp/access/
チケット ¥2,000(小学生以下半額)

◆武蔵藤沢
2021年9月24日(金) 19:30開演 19:00開場
音降りそそぐ武蔵ホール
https://musashihall.art/access/
チケット 自由価格
武蔵藤沢でのコンサートは、ツイキャスで生配信します♫金曜夜のお供にぜひ。
https://twitcasting.tv/c:hirokofl/shopcart/92931

【プログラム】
ムーケ/パンの笛
バートン/ソナチネ
モーツァルト/アンダンテ
シューマン/3つのロマンス
森亮平/ソナチネ

★チケットのご予約はこちらから。
パスマーケット
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ryq8dp27u11.html

アンサンブルについて、過去の記事がこちら。
(ひろちゃんも登場しています!)


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